Thursday 31 May 2012

たまには頭を使ってみる、の巻

先週末、ティム・バートン監督、ジョニー・デップ主演の『ダーク・シャドウ』を観に行きました。
バートン&デップにヴァンパイアと来たら、ぜひ劇場で見たいですからねっ。

18世紀に魔女の呪いでヴァンパイアにされ、生き埋めにされていたバーナバス・コリンズ。たまたま解放された彼が200年ぶりに見る地上の世界は1972年のアメリカ。
自動車を見れば魔物と思い込み、マクドナルドの黄色いMを見れば悪魔メフィストフェレスとつぶやき、言葉の使い方も違うから会話がかみ合わず、そこが笑いを誘うようになってます。

例えばテレビでカーペンターズが歌っているのを見れば勘違いし、
「何の魔術だ?!姿を現すがよい、ちっちゃい歌姫!」
とケーブルを引っこ抜いてしまう始末。(ここらへんはお約束って感じ)

そんな”奇行”を見ていたクロエ・グレース・モレッツ演じるキャロリンとバーナバスのちぐはぐな会話。
  Carolyn: "Are you stoned or something?"
Barnabas: "They tried stoning me my dear. It did not work."

こういうのを聞くとつい、字幕をつけるとしたらなんてすればいいかな~と考えたくなってしまう。
あれこれ悩んで思いついたのが

キャロリン:クスリの幻覚症状?
バーナバス:毒は盛られたがな。クスリじゃ死なかった。

とか

キャロリン:ハイになってんの?
バーナバス: 火あぶりにはされたがな。灰(ハイ)にはならなかった。

とか。

蛇足ながらちょっと説明を加えますと、stoneには石の他に形容詞のstonedでお酒に酔う、麻薬でハイになる、または動詞として石を投げて死に到らしめるという意味がありまして、キャロリンの言っているのは明らかに 「ドラッグでハイになっているか何かなの?」 という意味。そして1700年代の人バーナバスはstoneのそんな使い方を知りませんから勘違いして 「彼らは私に石を投げて(なぶり)殺そうとしたんだよ。でも効果はなかったのさ。」 と答えています。”彼ら”とはもちろん、魔女によってバーナバスが人間ではないことを知らされた村の人々のことでしょう。(ちなみにStoning/石投げの刑などという非人道的な忌むべき刑は、この21世紀にいたってもイランで姦通の罪をおかした女性に科されているのです)

気になって日本版予告を見てみたら、こんなんなってました。二種類あります。


    

ははぁ。そうくるんだ。
何にせよ、字幕翻訳者さんには思いきりと斬新さと創造力が欠かせないのですねー。

Thursday 24 May 2012

ルバーブとオレンジのマーマレード

クラングルでも作るかー、と買っておいたルバーブでマーマレードを作りました。ちょうどジャムもマーマレードもなくなりかけていたので。

ルバーブだけソロでジャムにしてもよかったのですが、無農薬のオレンジが1個残っていて皮も食べたかったのと、ペクチン抽出のためにいっしょになっていただきました。コアントローも最後にひと匙加えて。
450gのルバーブとオレンジ1個で1.5瓶のマーマレード完成。
茶色いのは砂糖のせいかも。※
ほろ苦く、とろーりとしてちょうどよい固まり具合で甘すぎない。しかも旬のものを使うから季節感いっぱいだし、市販品を買うより安いときたもんだ。
やはりジャム類は買わずに自分で作るに限るなー。

Monday 21 May 2012

かわいいやつ


4月も5月もお天気悪くて、曇りか雨が多くて寒いというのに、今年はコットンラベンダーがすくすくと伸びていて、もう蕾なんかもたくさんつけていてびっくり。
このコットンラベンダー、今年で4年目なのですが、こんなに健康的に見えるのは久しぶりです。地植えから鉢に移して、さらに去年の秋に堆肥を新しくしてあげたのがよかったのかもしれません。
鉢に移したといえば、初春の時季にオキザリスの球根も、ふかふかの堆肥を入れた鉢に植え替えてやりました。 こちらも今ではふっさふさ。蕾もたくさんつけています。

どちらもブルーグリーンが美しい植物で、丈夫で、放っておいても自力で生きてくれる頼もしい子たちですが、そんなふうにちょっとだけ手をかけるだけでさらに輝いてくれる、、、なんて健気なんだろ。
キミたち、目に入れても痛くないゾッ。

塩漬けレモンと鶏のタジーン

久しぶりにJamie Doesのマラケシュ編を見ていて、今日の晩ごはんは鶏のタジーンにしようかな、最後の塩漬けレモンも使えるし、とつぶやいたら、チャッキーが ”じゃあ今夜は僕が作ろう” とお買い物まで自分で行ってこしらえてくれました。
レシピはもちろんJamie Doesから。
フェンネルを探してスーパーを3軒ハシゴしたらしいです。(イギリスのフェンネルの旬は初夏から初冬にかけてらしいけれど、ちょっとポッシュなスーパーマーケットに行けばあります)私ならケチって絶対買わなかったであろうサフロンも買ってきてくれてました。(しめしめ。。。)
そうしてできたタジーンも、デザートのバニラアイスのデーツソースがけ(こちらもJamie Doesのレシピらしい)も、とてもとても美味しかったです。

Friday 18 May 2012

愛が僕らを引き裂いていく


5月18日はイアン・カーティスの命日。
1日中ジョイ・ディヴィジョンを聴くのだ。

Wednesday 16 May 2012

ルブロションで野菜グラタン

ヒューのこのグラタンを参考にした野菜グラタン、いろいろ試してみておいしかったのがセラリアク+ポロ葱やこのバターナットかぼちゃ+ほうれん草の組み合わせ。クリーミーで優しい味でまさにcomfort food。
今回はチーズをレイチェルレシピで知ったルブロションにして作ってみました。パッケージにグラタンなどによく使われると書いてあったのでどうしても試してみたかった。
うちの献立はこんなふうに私の好奇心で決まることがままあり。
おかげで好き嫌いの多かった息子もほとんどなんでも食べれるようになりました。(本人は反論ありかもしれませんが、かーさんは聞こえないふりさ。)

ぐつぐつ中
レイチェル・クーのCheese and Potato Nests、千切りしたじゃがいもとルブロションをまぜてマフィン型に入れて焼くものなのですが、先日ポテトをセラリアクに替えて作ってみました。何度か書いておりますが夫が”I hate potatoes!”ゆえの苦肉(?)の策です。
でもチーズとポテトって、ゴールデンコンビじゃないですか?やっぱり私はじゃがいもで食べてみたいよーっ。

※追記: Cheese and Potato Nestsのリンク先が、ヒューのグラタンになっていました。クリックしてみた方、ごめんなさい。 編集したので今度はちゃんとレイチェルのレシピが見れるはずです。
ちゃんとしたつもりだったのに。おっかしーなー。

Monday 14 May 2012

ダックファット

ひとつ前の週末に鴨三昧の三日間を過ごしました。
その時に取れた鴨の油。
お店で買えるダックファットはきれいに白いですが、何せスパイスを塗りたくってローストして出来たものだから、色がややにごってます。どう撮っても見た目が美しくはないのですが、鴨油でローストポテトなどすると美味しいのです。冷蔵庫で保存しているとはいえ1週間経っているので早めに使わなくてはなりません。
こちらに書いてあることをまとめると、冷蔵庫で数ヶ月、冷凍庫(そうか冷凍するというテもあったか!)ならもっと大丈夫なようです。

というわけで不純物が入っていることを考慮しても、あと1週間は大丈夫かな。
ウチのイギリス人は唯一嫌いな野菜がポテトなので、ポテトの他にもローストする野菜を買ってくるとしよう。

ここからはつぶや記です。気の向いた方だけどうぞ。

Sunday 13 May 2012

ラベンダーチキン

レイチェル・クーが彼女の番組でも紹介していたラベンダーを使った鶏肉料理。レシピはもちろんLittle Paris Kitchenから。

ラベンダーを使ったお菓子だったならばそれほどでもなかったと思うのですが、これをお肉に使うっていったいどんな味になるのかと好奇心が膨らみました。はちきれんばかりに!

ちょっと焼き色がつきすぎてしまったので写真は撮りませんでしたが、 美味しかったです。本当に満足な味でした。
レモンやタイムも一緒にマリネするのですが、これらがラベンダーと鶏とハチミツといった食材の橋渡しをしてくれている感じ。

残念ながらBBCのサイトにはレシピが載っていなかったのですがYoutubeにビデオがありました。

ぜひお試しを。

Friday 11 May 2012

JAJパイレックス キャセロールディッシュ”2001”

以前ここに紹介した気もするのですが削除してしまったみたいで記事がないのでのせてしまいます。
数年前にチャリティーショップで見つけたのですが、これが古いキッチンウェアに興味のわくきっかけになりました。JAJという名前さえ知らない頃で、「でもこのレトロな柄、きっと古いものだよなぁ、可愛いなぁ。」と一目ぼれして連れて帰ったのでした。
近くで見るとフタのデイジーや本体のスプレーにやや剥げもみられ、どうこすってもとれない焼けつきやキズも少しあったりするんですが、そうやってちゃんと使われていたのにこうやってきれいな状態を保っているのがえらい。
ブルーグリーンの色がとても気に入ってます。£3.99でした。

Monday 7 May 2012

スモークさばとクレソンのサンドイッチ

 真ん中からスライスした、B5サイズノートよりやや小さいくらいのリュスティックをカリカリに焼いて、バターをたっぷり塗って、クレソンをこんもりのせて、マヨネーズを軽くかけ、175度のオーブン(fan-assistedでこの温度なので普通のオーブンなら20℃高めに)で10分温めたスモークさばを並べ、レモンをぎゅっと多めに絞ったらトップのパンをかぶせ、6等分してできあがり。
Yam!

JAJパイレックスのスフレディッシュ


これも最近のめっけものですが、かなり気に入っています。
JAJパイレックスのクリアガラスのものって比較的よく見かけるのですが、なんだか印象薄いというか、普通すぎて欲しいとは思わなかった。
これはチャリティーショップで何度かスルーしているうちにある日ハッと可愛く見えて買ったものです。売れずに残っていて幸いだったけど、なんだかただのクラスメートだった男の子が突然輝いて見える瞬間みたいでした。
そんな男子みたいにとても味があるコだと気づいたのは、これで梨のクランブルを作ってから。
大きさもちょうどよくて、ガラスの厚みとか、上下のリブみたいなのがさりげないのに中のものをおいしく見せてくれる気がします。
チャリティーショップで£1.99でした。

Bavariaのフルーツ皿

 この”FOREIGN”の刻印がなかったらスルーしていたかもしれない下のフルーツ皿・・・。

でも使っているうちにすっかり気に入ってしまいました。
広めの金縁はぴかぴか、お皿にキズなどまったくなし。前の持ち主に大事に使われていたようです。もしくはただ飾られていたのかな?

第二次世界大戦後にアメリカやイギリスでは枢軸国からの輸入品に”FOREIGN”の表記を義務づけていたらしいとあちらこちらのサイトに書いてあるのですが、それが本当だとすればこれはドイツ産の1940年代のお皿ということになります。
余談ですが、チャリティーショップで一度だけ"Made in Occupied Japan"というバックスタンプのある茶器のセットを見たことがあるのですが、その時はとても複雑な心境になりました。これも歴史の一部なんだなぁと。
ここのところ日本から持ってきた白洲次郎さんに関する本を再読していて戦後の日本史をおさらいしているようなものなのでなんだか5月3日の憲法記念日にちょっと胸つまったりしてました。ひとりで(笑)。

チャリティーショップで£2.99。葡萄やプラムなどのせると、とても映えます。

フェニックスのスフレディッシュ


フェニックスという会社のミルクガラスのスフレディッシュなのですが、柄はなんだろう、スノウフレーク?JAJのこのテのパターンにはあまり魅かれないと書きましたが、フェニックスだと印象が違って、なんだか好きなのです。
透ける感じがするからなのか、質感の違いなのか、それとも、めったにお目にかかれないゆえの珍しさからなのか。36年しか続かなかったというこの会社への愛しさからか。
もうひとつ持っているフェニックスの商品はミルクガラスに黄色いバラのついたミキシングボウル。こちらにはOPALWAREという刻印があります。
これはそのボウルを買ったのと同じチャリティーショップで見つけ、値段もボウルと同じ£1.99でした。
一般のイギリス人にはフェニックスとかJAJとかは二束三文の価値しかないみたい。こちらにとってはありがたいのですけどね。

JAJパイレックス カーナビーテンポのグレイビーボート

この頃、ヴィンテージの”めっけもの”が多かったのでいくつか載せておこうと思います。

先日、今まで一度しか入ったことのないチャリティーショップの前を通りかかった時にふと「今日はちょっと寄ってみようかな。」とふらりと店内に入り、うーん、やっぱここはめぼしいものはないなとくるりとまわれ右してお店を出ようとした瞬間にこれが目に入りました。
つるつるぴかぴか、まるで使用感がありません。
実を言うとJAJのこのタイプのもの(柄のついたもの)にはそれほど魅かれなくて、グレイビーボートも必要にせまられたことがないのでいらないのですが、人気の柄のようだし、ツルピカだし、一個くらい持っててもいいかなと。
ソーサーとともに新品のような状態で£2.99でした。
こんなふうにさらりとヴィンテージのものに出会えるときは、物に呼ばれたって気持ちになります。