食材の買い物に行こうかどうしようかとグズグズ迷って結局行かなかったある日の夕方。
台所に立ってしばし幽体離脱気味になっていた私のタマシイを本体に引き戻したのは、目に入った六個の卵。そうだ卵料理というテがあったわ。
具は一種類だけという(きのこだったか玉ねぎだったか思い出せない)超シンプルオムライスを作ることにしました。早速ごはんを炊く。
できあがって、ごめんねー、今日の晩ごはんこれだけなんだ、とチャッキーとオレサマ(この呼び方が気に入ってしまった)を呼ぶと、あれ?食卓についたふたり、あきらかに嬉しそう。
ハーブが苦手なオレサマのには入れていないけど、大人用にはコリアンダーをたっぷりと入れました。
「ああ、おいしい。これぞまさにcomfort foodだね。」
とチャッキー。オレサマは無言ですが、顔が「満足」って言ってます。
このcomfort foodという言葉の意味は人によって少し解釈が違うかもしれませんが、チャッキーに言わせると「必ずしも栄養のバランスがいいとかヘルシーとかじゃないかもしれないけど、食べやすくて、なんだかしあわせな気分になれる食べ物。なつかしい味とも言えるかな」だそう。私にとってはカロリー高そうだけど食べやすくておいしくて、お腹が満たされるという単純な幸せを得られる食べ物かな。
例えばカレー。もう絶対カレーライスですよ。(笑)
それからちくわ。子供の頃から、誰かが日奈久のちくわをお土産にくれるとそのまま1本、また1本と食べてました。
ゆで卵。Cool Hand Lukeほどは食べれないけど。
お茶漬けもそうでしょう。私が好きなのはわさびを入れた梅茶漬け。
卵かけごはん。
明太子に白いごはん。
ファミレスで食べるハンバーグ定食。
ほっかほっか亭の、のり弁。
温石惣菜の鶏の唐揚げ弁当。(ものすごくローカル・・・)
たこ焼き。
なんだ、ほとんどごはん物ばっかりじゃないの。
そうか私にとってのコンフォートフードはごはんなのね。
ところで
The Guardianの土曜版
The Guardian: Weekendに毎週掲載される著名人のワンページインタビューの質問の中に「あなたのguilty pleasureは何ですか?」というのがあります。
Guilty pleasureというのは、なんだか後ろめたいけど、またはよくないとはわかっているけどやめられないこと、または好きなこと。
ある人にとっては煙草だったり、またある人にとってはイタリア製の靴を買いあさることだったり。翌日大事な会議があって朝早いのにSATCをひと晩に6話見ちゃうことだったり。
私にもあります、ギルティプレジャー、略してGPが。
それはmini egg bites 。
たぶんご存知ない方がほとんどだと思うのですが、スコッチエッグをうずらの卵サイズにしたものと思っていただければいいかと思います。違うのは中のゆで卵がまるごとではなく、刻んでマヨネーズとあえてあること。
究極のジャンクフードです。
添加物いっぱい入っているし、材料の質もそりゃーあやしいものでしょう。
だけどSainsbury's(大手スーパー)に行くと時々カゴに入れてしまう。ごくたまに行く他のスーパーでは目もくれないのに、なぜかSainsbury'sだとそそられるのです。
あのコーナーを魔のプロセスフードサルガッソと呼んでおります。
そそられるといえば、最近エールやワインがあまり飲めなくなってしまいました。チャッキーが買ってくれば付き合って1杯くらいは飲むけれど、それ以降はおいしく感じられない。さては私もついにお酒が飲めなくなったか、となんだか少し寂しく感じていたのですが。。。
幸か不幸か、勘違いでした。
最近なぜかポートワインやジンが好きです。
とくにライムを搾ってジンを注いだだけのジンライムがお気に入りです。
ジンのボトルは冷凍庫に入れておくのですが、あら?なんだかもう空になりそう。
でもギルティーなんてぜーんぜん感じないわ。