今年初めてセヴィルオレンジを使ってポン酢を仕込んでみました。
セヴィルオレンジは日本で言えば橙らしいので、橙のポン酢と私は呼んでます。
仕込んでちょうど1週間、まろやかで酸味のきつくないおいしいポン酢が出来たと思います。毎日ちょっとずつ味見したので瓶詰めに至ったのはだいたい600mlくらいの量ほど。これじゃ1年は持たなさそうだなあ。でも時間が経つと味に変化が出るそうなのでこの半分は3ヶ月寝かせてみるつもりです。今週もう1回材料の分量などを変えて仕込む予定で、こちらもまた楽しみ。試行錯誤というか、いろいろ試して何年か後にこれだ!と思えるマイ・ポン酢ができたら最高だな。
私の育った家では鍋と言えば水炊きで、大根おろしを入れたポン酢に具をつけて食べるのが母の味でそれ以外の鍋をずっと知りませんでした。母はお餅も入れたので、ずっと、焼いて香ばしいお餅よりも煮てまわりが少しとろっとなったようなお餅が好みだったりしました。今は焼いたのも大好きですが、あのとろとろ感も捨てがたい。ほらっ、煮えすぎとるよ、はよ食べなっせと母にせかされてあわてておもちを自分の取り皿のポン酢にとぷんと浸していたっけ。
しかしこの子供の頃から親しんでいたはずのポン酢ですが、実は私にとってはずっと不本意な味でした。なんだか酸っぱさばかりが舌に残っていた気がします。そのせいか、自分の家族を持って彼らと鍋を囲むようになっても、いつも水炊きは避けてキムチ鍋とか寄せ鍋とかばかりやってました。
それでいつからか、おいしいポン酢が作りたいなというのが頭の隅っこにあったのです。
さてさて、ポン酢作りに使ったかつお節と昆布に加えて、先日友人夫婦と晩ごはんを食べた時に作った茶碗蒸しに使った大量のかつお節がもっさりと残りました。
かつお節はフライパンでカラ煎りして冷ましてから容器へ。ポン酢作りに貢献しつつもお醤油や橙や昆布のうまみをちゃっかり吸っているかつお節も入っているので、あえて少量のみりんを足すだけにとどめました。これを基本にそのつど何か足せばふりかけに、おにぎりの具に、野菜のおかか炒めにと使い回せそうです。
昆布は刻んで黄かぶと出来立てのポン酢と和えてみました。よし、これで一品できた。
この時期は蕪が出回りますが、普通のものの他にこのように中まで黄色い蕪や皮がほんのり紫の蕪なんかもあり目にも楽しい。大根はどこにでもあるわけではないけれど蕪なら宅配ででも八百屋でも買えて嬉しい限りなのです。
ポン酢用に果汁をしぼったセヴィルオレンジはあらかじめおろし金で外皮だけ削り取って容器に入れて冷凍してあります。次にマーマレードを作る時にこれも加えるのです。
無駄が最小限の台所って気持ちイイ。
3 comments:
最近我が家でもポン酢を作ってます。
それまでは出張の度に重いガラス瓶を運ばされていましたが、結構作れちゃうものですね。
ポン酢にもいけるセヴィルオレンジ、益々気になります。
zingoさんも自家製なんですね^^
ポン酢もマーマレードも自分で作るのがいちばんおいしいと思いましたよ。きっと好みの問題ですが。
セヴィルオレンジはそのまま食べれない分、他にどんな利用法があるかなと考えるのがまた楽しです。
履歴書の封筒さま
ご閲覧ありがとうございました。
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