体格は大きめのレモンほど。
我が家はテラスハウスで両隣のお宅の庭も狭く、こんな鳥が巣を作れるような環境はありません。
上を仰いでみても雨どいしかなく、鳥の巣など見当たらず、どう考えてもお隣の黒白の猫が誘拐してきたとしか。。。
彼、私が庭に出る前に雛の近くに座っていたのです。
さて、どうしたものかと雛の前にしゃがみこむこと数分。。。
そのままにしているとせっかく助かった命を別の猫に奪われかねないので、とりあえず箱に入れて家の中に入れました。(ご近所さんのうち3軒が猫を飼っていて、バックヤードは常に4匹の猫がうろうろしているデンジャラスゾーン。彼らのうちの誰かが狩ってきたらしき小鳥の死骸が時々庭に落ちてます)
まずはこの鳥の種類と、餌のことや育て方を調べようとGoogle。
ググってみると、野鳥の雛を見つけたときの対応についてこんなことが主に書いてあります。
- みなしごのように見えても実は親鳥が近くにいて巣立ちの練習をさせていることがほとんど。なのでその場から雛を動かしてはいけない。
- ただし、直射日光の当たる場所にいたり、猫などがいて雛の命があやぶまれる時は近くの安全な場所に移してあげることも可能。
- まだ飛ぶには早い雛鳥の場合、巣を見つけて戻してあげること。
- もし猫がつかまえてきて噛まれている場合は早急に抗生物質を与えないとばい菌に感染して死んでしまう。
感染?!死!?
というわけで今度はアニマルレスキューの検索。
すぐに見つかりました。
ここがイギリスのよいとこだなあと思います。
動物愛護の精神が根付いている。
幸いにも家からそう遠くないところにある、つい最近アニマルレスキューのボランティアを始めたというペットショップを紹介してもらい、電話で尋ねて事情を説明すると連れてきてよいとのこと。
雛をタオルを敷いた箱に入れて少し暗くしてあげてからすぐさまタクシーを呼んでそこへ向かいました。
着いたところは小さな小さなお店。
電話で話した青年が出てきて、雛をひと目見ると
「ああ!これはブラックバードの雛だね!去年も一羽引き取ってつい最近自然に離したんだよ。」
ともうすでにメロメロの様子。
動物好きなんだねー、とその青年の澄んだ青い目を見て思う私。
「噛まれたあともなさそうだし、ぴーちくぱーちくよく鳴くから元気な証拠だ。」
私が心配だったのは、ちゃんと親に見守られた巣立ち訓練中の雛ではなかったかということだったのですが、どうやらまだまだスプーンで餌を与えてあげないといけないようなベイビーで、巣立ちなんてとんでもないとのこと。
ほっ!よかった!
できることならひとり立ちできるまでうちで育てたかったけど、やっぱりプロに任せたほうが安心。
テキトーにJamieと呼んでいたら、雌か雄かわからないだろうと家族に言われ、じゃ、男でも女でもいいように『ヒロミ』と命名。
ヒロミ、達者で暮らせよ。
また会いに行くからねー。
2 comments:
ねえ、このヒロミはどうなったのでしょうかねえ・・心あたたまるストーリーですねえ。
きっと今頃ヒロミはフェロモンだしまくりでGuy(かGirl)と夜な夜な遊んでいるのだと思います★
>ロミロミン
もしくは自分を人間と思い込んで、あのペットショップの救世主の青年に恋しているかですね。
最近隣に越してきた人たちが、飼ってる猫3匹をバックヤードデビューさせたので裏庭界隈に猫が7匹になりました。
サファリパークみたいですよ、ほんと。
これでもうリスがウチの庭に来ることは2度とないでしょう(泣)
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