Monday, 14 May 2012

ダックファット

ひとつ前の週末に鴨三昧の三日間を過ごしました。
その時に取れた鴨の油。
お店で買えるダックファットはきれいに白いですが、何せスパイスを塗りたくってローストして出来たものだから、色がややにごってます。どう撮っても見た目が美しくはないのですが、鴨油でローストポテトなどすると美味しいのです。冷蔵庫で保存しているとはいえ1週間経っているので早めに使わなくてはなりません。
こちらに書いてあることをまとめると、冷蔵庫で数ヶ月、冷凍庫(そうか冷凍するというテもあったか!)ならもっと大丈夫なようです。

というわけで不純物が入っていることを考慮しても、あと1週間は大丈夫かな。
ウチのイギリス人は唯一嫌いな野菜がポテトなので、ポテトの他にもローストする野菜を買ってくるとしよう。

ここからはつぶや記です。気の向いた方だけどうぞ。

ラベンダーを使った鶏肉料理が予想以上においしかったため、レモンをオレンジに替えて鴨で作ったらどうなるかしらと思いオンラインショップで一羽まるごと注文したら、ずいぶん大きいのが届いてしまいました。しかも"Duckling"と表示してある。

茶助がそれを見て、これはきっと、グーニーズで地下で鎖につながれていたSlothみたいにとてつもないデカコガモで、きっと鴨父さんや鴨母さんにも「あの暴れん坊をつないでおくんだ!」って言われているようなサイズだったんだぜ、などと阿呆なことを言いだす。
ほんとにいっつもそういう発想だよね、アナタは。好きだよねー。
でもこれ本当にコガモだったのかなぁ。表示間違いじゃないのかなぁ?

それはさておき、なんだか全部ラベンダーダックにするにはもったいないなぁと気が変わり、選んだのはJamie OliverのJamie's Great Britainの中のWarm Crispy Duck Salad。
持っているレシピ本の中には他にも鴨を使ったレシピはたくさんあったけれど、なんのことはない、これはレシピが
”鴨一羽”
になっていてわかりやすかったので選んだまでなのです。

冬のレシピなのでポンカンかブラッドオレンジを使うのですが普通のオレンジを使いました。指定のチコリーは八百屋さんにもなかったので、夫が買ってきてくれたジェムレタスで代用。

つくづく思うのだけどジェイミーのレシピ本はよく考えられていて、読み手が迷いそうなところにはいつもひと事ふた事添えてあります。文を読むのが億劫な人には向かないかもしれないのですが、ジェイミーの言うとおりに作れば誰でも失敗なくできるよう工程が親切丁寧に書かれている。
これは彼がシェフとしてだけではなく、料理を人に教えた経験から来ているのかもれないなと想像しています。

例えばレイチェル・クーの本も料理もシンプルで大好きですが、工程は最低限のことだけ書かれているので料理ビギナーだった頃の私がレシピ通りに作ったら「え、これはどうなるの?ここはどういうこと?」となることがけっこうあったのではないかと思うのです。

さて、肝心の鴨サラダ。さまざまなスパイスでローストされた鴨をよけたら、トレーの中に残った汁をパンに吸わせ、それをカリカリにトースト。その上にパリパリの鴨の皮をのっけ、ドライサワーチェリー、オレンジ、クレソン、レタス、ミント、鴨肉、そして作っておいたドレッシングをかけていただく。
一見いろいろなものがどっさりと1つのお皿にのった1品。
だけどさすがジェイミーのレシピ、これが絶妙な組み合わせ。
複雑なフレーバーの組み合わせはジェイミーの得意とするところ。
こういうのが大好きな茶助のハートも胃袋経由でぎゅっとつかみました。

大きなコガモのロースト、残りは翌日鴨ライスとなり、翌々日は骨でとったストックがスープとなりました。

鴨祭り万歳。

2 comments:

noriko.stardust said...

鴨の丸ごと料理、おいしそうです。
「胃袋経由でハートを鷲掴み」、
あるある、あります~。
ワタシもむかし鷲掴みされたことあります。
(「した」んじゃないのかい?!)
料理上手って、最強の武器かも…。

梅* said...

noriko.stardustさん

「した」んじゃないんですね、されたんですね(笑)
私もそういえばあのビーフカレーで掴まれたんだっけな・・(遠い目)

鴨って初めて丸焼きにしたんですが、油の量がすごくてびっくりしました。
だからダックファットが瓶詰めになって売られてるわけだーと納得でしたよ。