吉本ばななさんと同じく、私もこの世で一番好きな場所は台所かもしれません。
晩ごはんに揚げ物をした日、床のべたつきが気になって始めた掃除が夜の10時過ぎに終わったときなど、ふと「今日はここで寝たい。」と思うこともあるくらい。落ち着くというか、なんというか。
8月にハンプトンコート宮殿を訪れたとき、一番楽しみにしていたのは実はヘンリー8世の台所でした。
毎日1200食が調理されていたと言うその台所、今でも残っているのはそのほんの一部のようです。
とはいえ、それだけでもかなりの広さ。食材が運び込まれてから調理され、お皿に盛り付けられてから運び出されるまでの流れが来場者にわかりやすいよう配置されているそうです。さらに専門家たちによって研究され、当時の様子を再現するための食べ物や食器などのレプリカがそこここに置かれています。
(※画像の順番はレイアウト通りではありません)
The great roasting fire.
このどでかいかまどで肉が焼かれていたのですね。
この火に薪をくべる係の男性、あまりの暑さにふーーーっ、とため息をついていました。
かまどの横に下がっていた道具やエプロン(前掛け?)
盛り付け用のお皿を置く部屋。
ここでレシピとか考えてたのかしらん?
ブッチャーのお部屋ですね。
買い物リスト?
調理部屋のひとつ。野菜やハーブが籠に入っており、パンなどもありました。
ヘンリーズキッチンショップ。
これらは売り物です。台所道具などの他にも瓶詰の食材、ワイン等もありました。
この画像端っこに写っている銅のフライパンが欲しかった。『かもめ食堂』を見てからというもの、ずっと銅のフライパンっていいなあ~と思っているのです。
それにしても中世の台所、間違いなく、食べ物以外のいろんなものが生息していたに違いないとふんでおります。衛生面、気になります。
ヘンリーの台所は「ここで寝たい」と思えるようなキッチンではないですね。「ヘンリーのじゃなくても普通は台所で寝らん。」って息子に言われそうだけど。
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