Saturday, 1 March 2014

これは恋

あるとき旅好きの友人夫婦に、今まで旅した中でヨーロッパではどこが一番よかった?とたずねたところ、ヴェネツィアという答えが返ってきました。なぜなのかとさらに聞くと、他のどんな場所とも違ったから、と。ヴェネツィアに行きたいと思ったことなどそれまで一度もなかった私には意外な答えで、へええ、そうなのか、そんなに素敵なのか、とやけに印象に残ったのでした。
それから2年近くが経ち、ある日本屋さんで見かけたタコの絵が表紙の本。見ると、ヴェネツィア料理(などなど)の本と書いてある。POLPOという、装丁も写真もシックで美しいその本に一目惚れし、注文してから数週間後にようやく手元に届いた( ちょうどクリスマスの時期で売り切れ中だったのです)時には毎晩ベッドに持ち込んで寝る前に読みました。
ヴェネツィアに行きたいと本気で思い始めたのはそれからで、このbacari(単数bacaro)とやらをハシゴして地元の人たちに混じってccichettiとやらを食べまくるのだ!と夢はむくむく膨らみ、欲望はむらむら。食いしん坊なので、食べ物がからむとがぜんやる気が出るのです。体調を崩したり休暇が思うように取れなかったりで半年、さらに1年とのびのびになったけれど、念願かないました。

Thursday, 13 February 2014

マーマレードハム

イギリスに来て「これはなんぞや?」と思ったもののひとつにギャモンがあります。
Gammonとは、豚の後脚を塩漬けにしたもの。塊で売られており、塩抜きしたあと(塩抜きの必要のないものも売られているようです)スライスして焼いたり、そのままローストしたりして食べます。そんなに好んで食べるものではなかったのですが、去年のクリスマスに義姉ファミリーのお宅でいただいたコーラでゆっくり煮たギャモンはしっとりして柔らかくてとても美味でした。まさにハムだったのですよ。ハム大好き。

ギャモンのおいしさに開眼した(?)ところで、以前から食べてみたいと思っていたマーマレードハムを作ってみることにしました。レシピはJamie's Dinnersから。

Thursday, 6 February 2014

February song


2月の歌はP J Harvey。ロックしてるポリーもいいですが、この曲はなんだかしっとりして好きです。

甘露煮を作ろうと思って届けてもらった金柑、ひとつぽんと口に放り込んだら皮だけじゃなくて果肉も甘い。ついついもう1個、あと1個と丸ごと食べてしまい、甘露煮にする気はすっかりどこかに行ってしまいました。
子供の頃は果肉は酸っぱくて食べられなかったと記憶しているけれど、もしかしてじつは子供だったから実際より酸味を強く感じていただけかもしれないですね。
どちらにせよ、祖母の家の裏山に実った金柑を、ぷちんと採っては皮だけもぐもぐ、ぷちん、もぐもぐ、していたのを思い出しました。