それから2年近くが経ち、ある日本屋さんで見かけたタコの絵が表紙の本。見ると、ヴェネツィア料理(などなど)の本と書いてある。POLPOという、装丁も写真もシックで美しいその本に一目惚れし、注文してから数週間後にようやく手元に届いた( ちょうどクリスマスの時期で売り切れ中だったのです)時には毎晩ベッドに持ち込んで寝る前に読みました。
ヴェネツィアに行きたいと本気で思い始めたのはそれからで、このbacari(単数bacaro)とやらをハシゴして地元の人たちに混じってccichettiとやらを食べまくるのだ!と夢はむくむく膨らみ、欲望はむらむら。食いしん坊なので、食べ物がからむとがぜんやる気が出るのです。体調を崩したり休暇が思うように取れなかったりで半年、さらに1年とのびのびになったけれど、念願かないました。