Monday 28 February 2011

梅見月もおわり。。。

まだまだ寒いなぁ、ぶるるるっ
なんて思って過ごしていると、いつの間にか梅の木は蕾をつけているでしょう?
その年最初の梅の花を見つけた日は心が浮き立ち、馬鹿みたいだけど世界が違って見えたものです。

毎年、最初の梅の蕾を見つけるのは、なぜか決まって実家の梅の木の上。
でもいちばん身近だったのだから不思議でもなんでもないか。

2月も今日で終わりです。
早かったなあ。


2月といえばワタクシの誕生月でもあります。

今年息子がくれたのはこちら。
ちょうど昨年の今頃私の住む街でも上映していたのですが、残念ながら1週間という短い期間の上に午後6時以降の上映だったため見に行けなかったのです。
ジミー・ペイジ、エッジ、それから私のヒーロー、ジャック・ホワイトの3人の共演という夢のような音楽ドキュメンタリー。
期待を裏切らない鳥肌ものの内容でした。

そんなIMGLから私の好きなシーン。


”ギターなんか作ればいいのさ”って感じです。
農場みたいなところでトンカンやってるのがさらにいい。


ジャックが好きだというサン・ハウスのGrinnin' in Your Face。

以前は仕事帰りによくサン・ハウスを聴いてました。
車のヘッドライト以外に明かりのない暗い道を運転しながらサン・ハウスを聴いていると、行ったこともないくせにアメリカ南部の田舎道を走っているかのような錯覚にとらわれたものです。
ちなみに走っていたのは日本南部、熊本の田舎道でしたけど。

バースデーカードに書かれた息子からのメッセージ:
”母へ 楽しんで何回も見てくださいね。”

うん、見る見る。
(ちなみにさー、母さぁ、前から一緒にギター習いに行こうって言ってるのは冗談じゃないんだよー)

Thursday 24 February 2011

朝食

近所のデリで昨日買っておいたWheatenというパンとマーマレードとフレンチローストのコーヒーで朝食。
ナテラと食べてもなかなか合いました。

このマーマレード、なにかに似ているのよね。
そうだ。
故郷でときどき食べた金柑を煮たのに似ているんだ。
あの苦みのある甘さに、そっくり。

Wednesday 23 February 2011

マーマレード

冬になると出回るセヴィルオレンジでマーマレードを作りたいと、ずっと思っていました。
去年はその思いだけで終わってしまい、この冬こそは!と思いつつ早や2月も末。
このままでは今年も作らずに終わってしまいそうだったので、セヴィルオレンジとブラッドオレンジだけえいっ!とAbel&Coleで注文しておきました。(←追い込まれないとやらない性格)

そしてできました、セヴィルオレンジのマーマレード。
これ、、、自分で言うのもなんですが、、、
かなりおいしいです。笑

材料にも気を使いましたが、レシピがよかったのです。

Kitsch and Gooeyさんのレシピは、レモンを使わずブラッドオレンジを使うところ、ウィスキーをひと匙だけ加えるところが他と違っていて魅かれました。
大正解です。
ほどよい甘さとほろ苦さがジャムがあまり好きではない私にもちょうどよくて、これをトーストに塗って食べたいがために朝いそいそと起きちゃいました。
それからこのマーマレードにはオレンジの外皮(zestといいます)の部分だけを薄く切って入れたのでとってもなめらか。厚切りのピールがどっさり入ったタイプが苦手な方におすすめです。

6瓶できたのですが、このぶんだと思ったより早く食べ切ってしまいそう。

もう一回くらい作るか。

Friday 18 February 2011

チーズケーキ

My husband has a sweet tooth.
"私の夫は甘い歯を持っています"

、、、ではないですよー。
"私の夫は甘いもの好きです"
という意味なのです。

以前も書きましたが、夫がディナーを担当する時はたいていデザートが付きます。
しかも毎回違うものを作るのだから感心してしまいます。
彼にとってデザートこそがディナーの一番の楽しみだそうで、もちろんメインの食事だって楽しむけれど、デザートがあるからこそ完全になるのだ、と力説していました。

そんな彼が目がないのはチョコレートとアップルパイとチーズケーキ。
レモンの外皮の部分が入ったこのチーズケーキは、茶助の十八番です。
今回はちょっと焦げてしまったと残念がっていたけど、大丈夫、今回もとてもおいしかったです。

ゆず胡椒

母の手作りのゆず胡椒が届いたのは1月半ばを過ぎた頃。
送付されてからひと月以上も経っていたのであきらめかけていた頃だった。
大雪の混乱とクリスマスの混乱でイギリスをさまよっていたか、もしくは保管庫に置き去りになっていたのか。
とにかく無事対面できてとても嬉しかった。

いつだったか電話で母と話したときに ゆず胡椒が欲しいなあ と言ったら、ゆず胡椒なら手作りしているからそれを送ってあげると言うので、実はあんまり期待せずにお願いしたのだ。
それからしばらくして 送ったから という連絡があり、ちょうど里帰りしてその場に居合わせた妹からの便りには、こんなイラストが描いてあった。
完全防備で棒を持ち、おとなりのナオミツさんちにたわわに実るゆずをいただきに参上する母の図。

”たわわ” の部分は私の想像。
でもそんな新鮮なゆずから、上の鮮やかな橙色のゆず胡椒はこしらえられたわけなのだ。

蓋をひねると ぺこん と音がして、鼻を近づけるとなんともいえぬ香りが鼻腔をのぼる。
ひと匙すくってお味噌汁に入れると1メートル離れていても香ってきた。

地球の反対側からはるばるやってきて、この豊かな香りとほどよい辛味。

ゆず、すごいぞ。
母、ムチャスグラシアス。

Tuesday 15 February 2011

Butternut Squash


にんじんはえらいわねぇ、1年中価格も安定していて

としんさんが書いておられるのを読み、

ほんとだ、にんじんはこの国でもいつでも手に入り、価格も通年安定している、と思いました。

1年中ほとんど価格に差の出ないものといえば他にbutternut squashがあります。
これはもう、かぼちゃと言っても差し支えないと思うのですが、日本のかぼちゃに比べると水っぽく、ほくほく感はあまりありません。
しかし私は大好きで、
えらいわねぇ、バターナット・スカッシュ
とついつい買い物籠に入れてしまうので、よく我が家のメニューに登場するのです。
皮付きのまま適度な大きさに切り、30分~1時間ほどオーブンで焼くと甘みがうーんと増し、パイにしてもよし、ラザニアにしてもよし、縦に半分に切った状態ならば、ブルーチーズとくるみでstuffed pumpkinにしてもよし。
私はお煮しめにも入れます。
煮物の一番上にしておけば、ちょうど蒸し焼きのような効果があり、ほっくりと。

そしてみんなが好きなのはバターナット・スカッシュのクリーミースープ。
この場合は皮はむきます。
じっくり炒めた玉ねぎとにんにくに、切ったスカッシュと月桂樹の葉とナツメグを加え、野菜か鶏のスープストックで柔らかくなるまで煮ます。煮えたら塩胡椒し、マッシュして最後に生クリームを加えてできあがり。
ブレンダーやハンドミキサーを持ってたら使いますが、ないからマッシュですの。ほほほ。

婚約記念日

『月の輝く夜に』をご存知でしょうか?
原題はMoonstruckといい、1987年の米映画です。
その当時はけっこういろんな映画に出て人気者だったシェール主演。
ダニー・アイエロやオリンピア・デュカキスという面々がしっかり脇を支える、大人のロマンティックコメディ。
ニコラス・ケイジが、一見粗野なパン職人だけどオペラ好きのロマンティストという役柄を好演していて、そういうキャラクターに非常に弱い私はニコラスにコロッと。。。
それまでは「F.F.コッポラの七光りで映画界にいるんでしょ」などと甘くみておりましたが、彼が役者さんとして光って見えた瞬間でした。

とにかく、その『月の輝く夜に』の始めの方で、ダニー・アイエロがイタリア料理店で両膝で床にひざまずいてシェールにプロポーズするシーンがあります。
若かった私にとって好きな映画のそのシーンは自分で思っていた以上に印象深かったようで、茶助と付き合っていた当時の結婚の「け」の字もない頃から

「プロポーズするんならイタリア料理店で、両膝ついてね。」

などと実にオレサマな要求をしていたようです。

確かに言いました、そんな事。

本人は言いっぱなしですっかり忘れていましたが。

なのである年のバレンタインデー前日、イタリアンレストランで茶助が突然椅子から降り、両膝でひざまずいて紺色の小さな箱を差し出した時は心底仰天。

な!?

なななななな何っ!!???

何事か?とこちらを見る給仕係の女性。
はずかしいわ、わけわかんないわで取り乱しまくった私。


さて、最初の混乱が去って気を取り直し、無事結婚の申し込みを受諾。

きらきらきらめく指輪をはめて(深津絵里みたいに一人でキラリ-ンってやってみたかった)みましたが入らなかったです。

後で茶助は
「両膝をつくことはなかろう。片膝だろう。」
とお父さんに言われ、
「なんできちんと指のサイズを確かめなかったのっ」
とお母さんに怒られたそうです。

いえ、指太くてごめん、茶助、という感じ。

何はともあれ、2月13日は婚約記念日。
二人にとっての記念日は、
大事にするのが大事なんだな、
と最近気づくに至りました。

Friday 11 February 2011

だれも教えてくれなかったから

・・・なので有元さんに教わることにしました。
気が向いたときにあっちのページをちびちび、
こっちのページをつらつら、、、紹介されているレシピを時々試したりしながら気ままに読んでます。
料理家としては尊敬する有元さんの著書ですが、うーーん、これはどうなのかなぁ?という部分も。
ご自分がイタリアで特注して作ってもらったオリーブの古木のまな板のことにふれておられ、読者にもそんなお気に入りのまな板を一枚持ってはいかがかとおっしゃる。
熱意もあったのでしょうが、もしかしてそこはお金に物を言わせちゃってたりしてません・・・か?
手に入れるのもほとんど不可能に近いというオリーブの古木を、もう引退したイタリアの職人さんに、おしにおして頼み込んで作ってもらえる人がいったい読者の中に何人いるんだろ?

・・・なーんてうがった見方をするのは私自身が年を重ねたせいですねー、きっと。

とはいえ、彼女のもう一冊の著書同様、私にとってはとてもとても有難い料理指南書です。
ためになる上、おいしそうなレシピもたくさんあり、買って良かった。

がまぐちサンドイッチ

食パンの一辺からポケットみたいに切り込みを入れると失敗してしまうことが多い。
二等分して真ん中から切り込みを入れてもいいけど、具が多いとやはり破れてしまう。
市販のピタパンを使ってもそう。
6個作って無事なのは2個くらい。

だけど食パンの耳の角っこから二辺に切り込みを入れると私でも失敗なし。
クリアファイルみたいになるわけなのですが、名づけてがま口サンドイッチ。
これだと上画像のようにハンバーガーの具(バーガー、チーズ、クレソン、ルッコラなど)などそのまま入れても下から具が落ちることなく最後まで食べれます。
これなら校庭でランチを食す麻呂にも食べやすいかな。

耳も大好きな息子用の、耳つきがま口サンドイッチなり。
(でも母、ちょっとパンを厚切りし過ぎました)

Tuesday 8 February 2011

ビーツとオレンジのサラダ

最近、努めて新しい野菜料理に取り組むようになりました。
といってもまだまだレパートリーは少なくて。

私の大好きな野菜のひとつ、ビーツ。
去年まではローストするのが一番好きな食べ方だったのですが、最近はこれがとても気に入ってます。
ビーツとオレンジのサラダです。
暮れのGuardianの特集で、Angela Hartnettが紹介していたレシピなのですが、確かあれとあれが入ってた・・と記憶をたどって作ってみたのが始まりです。
それが大当たり。
見た目もとても美しいサラダだったのですが、さわやかで、甘くて、くるみが香ばしくて、クレソンのぴりりが清々しく、絶妙の味。
上の画像ではいつものオレンジを、これもまた私の大好きな果物のブラッドオレンジに替えていただいてます。

今回レシピを探してみたら、、あった!
こちらにありました→アンジェラのレシピ
リンク先の画面をスクロールして見つけてくださいませ。

余談ですがアンジェラ・ハートネット、好きなんです。
さばさばしていて男前なのに、なーんかセクシー。
こういう女性に私は弱い。

Sunday 6 February 2011

白のシマシマ

アメリカはデトロイト出身、ジャック&メグ・ホワイトの2-pieceバンド、ホワイトストライプスが2月2日に解散を発表しました。
口をあんぐり開けてしまうようなアルバムを6枚もこともなげに(あるいはそうであるかのように)こしらえ、これこそギグなのだっと心臓がどきどきしまくるパフォーマンスを記録したライブビデオを撮り、ルックスもサウンドもあらゆる意味で稀有な存在、The White Stripes
ジャックの類まれな才能はストライプスだけではおさまりきれず、映画のサウンドトラックに曲を提供し、映画出演もし、他のミュージシャンのアルバムのプロデュースを手がけ、ストライプス以外に二つのバンドを結成。
まさにとどまるところを知らない、彼の才能と貪欲に新しいことを試すエネルギー。

ジャック・ホワイトは、ジム・モリスンやカート・コベインのように切り裂くように天才的で衝撃的で、その誰に対しても媚びない音楽性で成功を収めているけれども、かの二人のような反社会的なタイプでも壊れてしまいそうに繊細であるがゆえに自虐的になってしまうタイプでもないようだ。
幸せな結婚(再婚)をして二人の子供をもうけ、自分のレコードレーベルまで持つようなビジネスセンスまで持っている。成功しても型にはまらずまるでマッドサイエンティストのように興味のベクトルの向くままに創作活動を続けているように見える。
俳優でいえばジョニー・デップのようなそんな芸当、めったにできるものではない。
あくまで個人的な意見ですけど。

そんな彼はいつの間にかギターの神様たちと肩を並べるまでになった。It Might Get Loudではギター小僧たちの神様、レッド・ヅェッペリンのジミー・ペイジやU2のエッジと共演し、彼らが普通の人に見えてしまうほど(ジャックのファンとしての意見なのでペイジ&エッジファンの方はなんだとーとか生意気なーとか怒らないで下さい)の天才的な音楽バカぶりを見せている。

そんな彼の足を、決してうまいとはいえないメグのドラムが引っ張っているんじゃないの?などと何もわかってないヤカラたちは言うけれど、それは間違いだ。ストライプスファンなら皆わかっている。メグの個性のないホワイト・ストライプスなんて考えられない。メグのドラムを聴きなれると、ラカンターズのドラムの音が鼻についてくるほどだ。

二人のライブをいつか絶対見に行きたい。、
せめて一生に一度は彼らの演奏を生で聴きたい&見たいと言っていたのに、それが叶わぬことになるとは。。。泣けた。
泣けました。
彼らのウェブサイトの「もうライブ活動をすることもない」というのを読んで、大人泣き。

しかし彼らの「これまで作ってきた美しく特別なものをそのままの形で残したいのだ」という気持ち、よーくわかる。
バンドがprimeの時に潔くページを閉じるのはある意味賢いともいえるでしょう。

WSの6枚のアルバムはすべて私の宝物。
おばあさんになっても聴いていたい。


最後のアルバムとなってしまったIcky Thumpの中から。
bluesyなのにrock。こんなことができるのはジャック、君だけだ。



日本盤の『エレファント』にボーナストラックとして入っています。
Blancheというバンドの曲だそうですが、WSのカヴァーで私のお気に入りに。


最後に、私の人生を変えたアルバムと言っても決して言い過ぎではない、『ホワイト・ブラッド・セルズ』の中から。
のっけからの”きゅいい~ん”に脳みその未使用エリアが覚醒しました。

Friday 4 February 2011

ムール貝とスモークフィッシュのチャウダー

ムール貝とスモークフィッシュのチャウダー、ローストしたさつまいも、トーストしたパン。
実は私、夕食にパンとスープっていうのが大好きなんです。
カレーとか、
とんかつとか、
ステーキとか、
パスタとか
しんさんの魔法のように照り照りでおいしそうな角煮とかは
お昼ごはんに食べたい。
フランス人はランチにたっぷり時間を割くと聞くけれど、本当にそうだとしたら羨ましい。
だって心おきなく食べれますから。
心おきなく食べたいものは、お昼ごはんに食べたいな。


とはいえこのスープ、具沢山なのでこれだけでお腹がいっぱいになります。
旨みたっぷり、滋養だっぷり。冬にぴったりです。

私の大好きな食材、ムール貝。
しかし我が家には、馴染みのない魚介類があまり得意でない息子と貝類に敏感な夫がいるため、今まで一度しか食卓にのぼったことはありませんでした。

ずっとがまんしていたけれど、一番おいしいこの時季にどうしてももう1度食べたかったのでいつもの宅配サービスで注文、たまたま見つけたこのレシピで作ってみることにしました。
これもたまたま一緒に注文していたセラリアクを、セロリとじゃがいもの代わりに使って。
(夫はじゃがいもが苦手だからちょうどいい)
smoked pollack(鱈)もないので、smoked mackerel(鯖)で代用。これはちょっと乱暴かなぁ?とは思ったんだけど。
しかし、自分でもちょっと自画自賛したくなるくらいおいし~いチャウダーになりました。
夫は ”Thanks, Hugh.” と。
うん、ほんとだ。ありがとう、ヒュー。
つきあって食べてくれた家族諸君も、ありがとよ。

それにしても、今週は忙しかった。
もしかして私、コンピューター触ったのは今週これが初めてでは?
まずはメールをチェックして、それからいつもお邪魔する(そして勝手にリンクまでつけさせていただいている)方々のブログをのぞいて、そして最後にGoogleで検索してから梅*だよりにやってまいった次第でございます。
自分のブログはブックマークさえしていないのです。ははは。