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Friday, 25 April 2014

オシドリ

帰宅途中に公園の池でオシドリの夫婦と遭遇しました。

Sunday, 8 September 2013

Welsh Guards


ウィンザー城にて。息子撮影。
胸ボタンが5列であること、襟元にポロネギのエンブレムがついていること、帽子に白・緑・白の飾りがついていることなどから彼らが近衛歩兵第5連隊(Welsh Guards)に属していることがわかります。襟が黒いのが下士官で黄色いのが士官ではないかと推測しています。(違っていたらおしえて下さいね)  蛇足ではありますが、近衛師団で士官に就くのは間違いなくアッパークラスの出の人なんだそうです。いかにもイギリスらしくないですか?
近衛師団はれっきとした兵隊で、お城の警備の任務を数ヶ月勤めたら、次は戦場に6ヶ月などということも。
今日観光客が横に立って記念写真を撮っている赤いユニフォームのガードが、明日はアフガニスタンの前線へ赴く、または逆に戦地で悲惨な状況をくぐり抜けてきたばかり、などということも普通にありえることなのですね。

Thursday, 15 August 2013

お盆

・・なんてタイトルにしましたが、本人は盆とはな~んの関係もない日々を過ごしてます。
ただ先ほど、あ、お盆だな、と気づいたもので。
母方の親戚は叔父宅に集まってお昼から夕時まで飲んで食べておしゃべりして過ごしたんだろうな~。いいなー。
(ここからまたつらつらつぶやいてます~)

Monday, 17 June 2013

個人商店のすすめ

先日ハードウェアストアで前々から欲しかったものを入手してきました。


  • プラスチックのバケツ。これは衣類を手洗いするのにずっと欲しかったのです。
  • 琺瑯の洗面器。これはね、浅くて広いからつんきりだご汁のだごを捏ねる時とかに使うのです。陶器やガラスのミキシングボウルでこの大きさって重いし割っちゃいそうで。レイチェル・クーが料理に使ってるのを見て、あ~いいアイデアだなと思ってたんです。琺瑯って強くぶつけたりするとそこからコーティングが剥げますが、それでも使い続けているとそこがいい味に思えてきてしまう。
  • 2杯用ティーポット。リーフティーとかハーブティーとか一人で飲みたい時用に小さいティーポットが欲しかったんです。
  • ソープフレーク。必需品。
  • 液体ソープ。必需品。
  • 天然素材のポットブラシ。鉄のフライパンとかはこれでシャッシャッと洗えばたいていの汚れは落ちます。これを併用することでスポンジも長持ち。必需品。

Hardware Storeだなんていうから、初めて見た時は釘とかネジとかトンカチとかそういったものを売っているのかと思っていました。
でも町の小さなハードウェアストアって、生活雑貨を中心に売っているところも少なくないですよね。
もちろん、釘やトンカチもたいてい売っておりますが。

そしてこういったお店は価格設定も良心的。例えばこのポットブラシは同じものがJohn Lewisだと5ポンドでしたが、こちらはその半分のお値段。その他のものもネットで買うより安いのです。
ティーポットは難点があると言って1ポンド引いて3ポンド50ペンスにおまけしてくれました。グレイジングの塗り残し(?)みたいなものですが、言われなければわからなかったくらいなのに、正直者な店主さん。

以前にも書きましたが、生活雑貨の買い物にもおすすめです、ハードウェアストア。

Tuesday, 25 September 2012

Whitby

イングランド北部はノースヨークシャーの北海に面した港町、Whitby。
ハワイ諸島の発見などで知られるクック船長縁の地であり、怪奇小説の古典Draculaに登場する場所として有名です。ちなみにイギリスの土地の名前で最後に"by"、"dale"、"thorpe"が着くところはヴァイキング(デーン人)の支配下にあった歴史の名残だそう。Whitbyも867年にヴァイキングの侵略にあって、現在の名前になったんですね。

ウィットビーには北海を見下ろす高台にそびえ立つ姿が印象的なWhitby Abbey/ウィットビー修道院跡があります。7世紀、アングロサクソン形式の男女共同の修道院として創建されますが、その後ヴァイキングの侵略や再建などを経て、現在かたちをとどめているのは13世紀から15世紀にかけての建築からのようです。16世紀のヘンリー8世の修道院解散法による閉鎖、1914年のドイツ軍の攻撃によるさらなる破壊などをくぐりぬけ、今は外壁をとどめるのみの姿となっています。
跡地にある沼/池。”深い”ってどれくらい深いんだろう?
跡地の方から入り江をはさんだ対岸を眺める
入り江をはさんで対岸から見たWhitby Abbey
Draculaを読まなければ行ってみたいとは思わなかっただろうし、わざわざ訪れることはなかったであろう小さな町なのですが、Whitbyって思いがけず魅力的な町でした。
ウィットビー修道院跡は”跡”とはいえ雰囲気があり見応えがありましたし、隣接するセントメアリー教会へと通じる199の石段や、その石段を登る途中の眺めもとても素敵。石畳の両側におもしろそうな小さなお店のひしめき合うシャンブルズ、丘陵に並ぶ家々、港に停泊する船、きらきら光る海、そして有名なThe Magpie Cafeの30センチはあろうかというハドックのフライのフィッシュ&チップス!
名前がかわいいッ!ケーキのお店

The Magpie Cafe、写真左のようにいつも道路まで行列ができているらしいです。私達は写真右のフィッシュ&チップスのテイクアウト専門店舗の方に並びました。待つこと30分ほどで買うことができましたが、カフェ側の列はまったく動いてなかったです。でも魚は新鮮で衣はサクッとしていて、さすがにおいしかった。

てくてく散策やおいしいものが楽しめる、なかなかオツなスポットでしたよ。
Runswick Bayというところにも立ち寄り、北海の風に吹きっさらされて来ました。4枚重ね着して首にはスカーフも巻いていたのにざぶがっだ

ここからは趣味に走ってますので、気の向いた方だけどうぞ。

Wednesday, 1 August 2012

マアマイト

マーマイトが女王陛下の即位60周年を記念しておめかしした限定版”マアマイト”。
Ma'amは女性に呼びかける時の丁寧な言い方ですが、この場合もちろん女王のことですね。

裏ラベル。

当然中身は変わらないんだけど、たまには販促戦略に乗せられてみるのもいいかなと。

250g瓶なんて初めて買いました。

マーマイトって食べきるまでにとても時間がかかるからこれまで一番小さい瓶しか買ったことなかったんです。

ビーフシチューにほんの少し加えたりなど料理の隠し味に使うこともありますが、こんがり焼いた白パンのトーストにうすーく塗る食べ方も、慣れると意外とおいしかったりします。

それにしても世間はオリンピックで沸いているのに今頃残り物のジュビリーマーマイトを買ってるマイペースさ。
PCをカタカタやっている私の横で息子はTVで男子体操を見ていて「内村さあんっ」と若い女子さながらの黄色い声をあげています。

応援席の女の子のちょんまげズラが素敵。(※すみません、ヅラのまちがいですね。

Tuesday, 24 July 2012

ウィローパターンのC&S


ウィローパターン、またはブルーウィローと呼ばれる絵柄のカップとソーサー。
この模様にはとんと興味がなかったのですが、ある日なぜかふとウィローパターンの大皿が欲しくなり、eBayで探していたらこのセットが目に入り、こちらを買ってしまいました。
ソーサーのキュッと上がった縁とバケツ型のカップの形が気に入っています。

実は反対側にヘアラインほどのひびが入っているのですが、自分が普段使うものだからまったく気になりません。19世紀頃のものらしいということを考慮すると欠けも金塗り※の剥げもなくて逆に不思議なくらい。大事にされてきたんだねって思います。

古いものはひびでさえも愛しい。
私も大事に使わなくちゃ。

Monday, 9 July 2012

ウィンブルドン男子決勝。

フェデラーが勝てば大会7度優勝の最多記録に並ぶことになり
マリーが勝てば英国人によるウィンブルドン優勝が76年ぶりに達成されるという

どちらが勝ってもテニス史上歴史的な記録になるという試合でした。

自分の心臓の鼓動がはっきり感じられるほど、見ていてはらはらするような接戦でしたが、第1セットを落としたフェデラーが第2、第3セットを奪取。
第4セットの2度目のマッチポイントでフェデラーの優勝が決まった瞬間、涙がどどどどっと出ました。

おめでとうフェデラー!
という気持ちと

アンディ、どれほど勝ちたかったやろーか
という気持ちで

流れ出た涙は止まらず、鼻水もとまらず、
一緒に見ていたフェデラーファンの息子が
「ティッシューいるか?」
立ち上がって部屋を出て行ってティッシュー持ってきてくれました。
優勝が決まった瞬間のフェデラー
試合直後、ベンチに座ってしばらく 放心状態のように空を見つめているマリーの姿にさらに号泣。
彼の恋人が口を覆って涙している姿に今度はもらい泣き。


その後のインタビューでは止めることのできない涙でつっかえつつも、フェデラーを讃え、心境を語り、応援してくれた人々に感謝の意を表すマリーに、会場には男ながらに目に涙をいっぱいに溜めている観客の姿も見られました。
私はそんな姿を見ていっそうポロポロ。
ぐしゃぐしゃですっごい顔してたはず。

テニスは、とくにシングルは孤独なんですよね。
もちろん、どのスポーツでもそうだと思うのですが、テニスはあの長丁場。
自分の力を出し切るためにはかなりの集中力が必要ですよね。

フェデラーは常に落ち着いた雰囲気でほとんど感情を表に出さない感じですが、その精神力はさすが。本当に素晴らしいプレーでした。

マリーは結果こそ準優勝に終わりましたが、史上最高と言われるプレーヤーとあそこまで戦って本当によくやったと思います。

あー、久々にスポーツを見て感動したぁ。

Thursday, 9 February 2012

日本語ニュース

NHKワールド、いろいろ使えるので気に入ってます。
日本語ニュースが聴けるのも嬉しいところ。(上のロゴをクリックするとNHKワールドのウェブページが開きます)

お昼ごはんを食べながらキャスターさんの淡々とした口調に耳を傾け、そうか、米軍の海兵隊を先にグアムに移転することにしたのか、円高の影響で輸出が減っているのか、などとうなずきながらそんなことにも郷愁を感じたりしています。
 
なんだかおむすびが食べたくなってきたぞ。

Tuesday, 31 January 2012

バーンズナイト2012

1月25日のバーンズ・ナイトにちなんで我が家でもその日ハギスを夕食にいただきました。
スコットランドの詩人ロバート・バーンズとハギスとの関係についてはこちらをどうぞ。

とか言いつつ、バーンズのことについても彼の詠んだハギスに捧げる詩についても面倒くさくて自分ではちゃんと読んでなかったりするのですが。

茶助によるとスコットランド人はとかくバーンズに関してはセンティメンタルになるのだそうで、茶助(←50%スコットランド人)がバーンズの詩は下手だとお母さん(←100%スコットランド人)に言うと、延々20分くらいのいかにバーンズが素晴らしいかのスピーチが始まるそうです。

何はともあれ、こちら。
ハギス、さつまいものマッシュ、ほうれん草のソテー。
そしてデザートもスコットランドの食べ物、クラナカン。
材料はオーツ、生クリーム、はちみつ、そして忘れてはならないシングルモルトのスコッチウィスキー。
レシピはナイジェル・スレーターのものを参考にしたそうです。
トーストしたオーツは香ばしく、ラズベリーがさわやかでウィスキーの香りがたまらなく良いです。

1月中にアップしたかったので間に合ってよかったー。
明日からは如月ですね。

Monday, 26 December 2011

暖冬のボクシングデイ

とくにそう決めたわけではないのですがクリスマスディナーは毎年茶助が作ってくれます。
大晦日やお正月が和の我が家だけに自然とそうなった感じです。
伝統的なクリスマスディナーは最初の2年ほどやっただけ。そのあとは毎年彼のインスピレーションのおもむくままに、その年その年で新しい料理をテーブルに並べてくれて、それが我が家のクリスマスの慣わしになりつつあります。

今年は塩漬けレモンと鶏のタジーン、ロックフォール抜きのロックフォールサラダ、胡桃と栗のケーキでした。
1ヶ月塩に漬けたレモンはなかったのでとりあえず一晩だけの即席のものでしたが、ほろほろの鶏がおいしくて。
ケーキだけはカメラにおさめました。
上からこうして見るとずいぶんごつく見える。
栗と胡桃がごろごろ入っていて、栗のピューレと生クリームがサンドしてあります。

クリスマスデイ翌日の本日はボクシングデイ。
この日は食べすぎた体を動かすため多くの人が外を歩きに出かけます。
我が家もほんの2時間ほどですが森を歩いてきました。
去年は一面の銀世界の中を歩いたっけ。
今日の森は道がどろどろ、羊が草を食む丘に出れば強風に吹きっさらされる、でも青空の見える天気でした。外は12、3度くらいはあったのではないかな。
まったく寒くなく、あれならコートもいらないくらいでした。
帰宅してケーキを。
横に添えられているのはコーヒーでも紅茶でもなく、ポート。(ポルトワイン)
このケーキのポイントは真ん中のクリームの上に振ってあるコーヒーパウダー。
これがあるのとないのとではかなり違っていたことでしょう。

Tuesday, 22 November 2011

ジェイミーの英国

思えばイギリスに移り住んだ当時、楽しみにしていたのは、ジェイミー・オリヴァーの番組がリアルタイムで見れるってことでした。これでDVDを待たなくてもいいんだ、と。
こまか人間のこまか野望ですたい。

最初の数ヶ月間はジェイミーの番組なんて待てど暮らせどなく期待が外れたなあと夫にぼやいておりましたが、その後は「あらまたジェイミー?」と思わずつぶやいてしまうほどチャンネル4に出まくっております。しかもだんだん横に育っていっているのは気のせいではないはず。。。

彼の番組を大きく3つに分けると純粋な料理番組、教育や食育のような社会的なもの、そして料理紀行に分かれます。
現在チャンネル4で放映中のJamie's Great Britainは3つめのカテゴリーに入るでしょう。
Jamie's Great Italian Escapeに始まり、アメリカ、ヨーロッパ、北アフリカなどをめぐってそれぞれの土地や地元の料理人達からインスピレーションを受けてきた彼の今回のテーマは母国イギリス。
トラックに小屋を積んだようなモバイルキッチン『ニワトリサイダー』号でウェールズ、エセックス(彼の故郷)、ヨークシャーなどをまわっております。
ちなみにこのニワトリサイダー号、私が勝手にそう訳しましたが英語の名前はジェイミーの”遊び心あふれる”もので、まあはっきり述べますとシモシモなネタになりますのでこの梅*だよりに載せるのはやめときます(笑)

ジェイミーの番組には賛否両論がつきもので、私も彼のやること全てが好きなわけではないのですが、今回のシリーズは見ていてとても興味深いです。
英国の”伝統料理”と呼ばれているものが実はさまざまな国の食文化の影響でできたものだということを見せたり、イギリス人でさえ知らないに違いない英国各地の移民の食の姿を存分に見せているところは本当に拍手に値すると思います。

番組の中でジェイミーが繰り返し口にするのがイギリスがいかに様々な民族の食文化を受け入れてきたか、いかにイギリス人が開けた国民であるかで、イギリス万歳感があるのは否めません。
ただ、例えばなんとなく保守派であるような人たちに「他民族の文化のおかげだよー」と言うよりは「僕達はさまざまな文化を柔軟に受け入れられる素晴らしい国民だよねー」と語りかけた方が聞き入れられやすいのではないかと思いました。

彼がタブロイド紙のコマーシャルに出たりして心底がっかりすることもありましたが、ジェイミー・オリヴァーが才能あふれる料理人なばかりでなく食に関する広い知識を持った人、また知識を吸収するのに貪欲な勉強家、結果を出せる人、冒険心旺盛なopen mindedな人であることは間違いなく、ついつい応援してしまいたくなるのでした。

この番組と同じタイトルのレシピ本を本屋で見て来ましたが、Jamie's Dinnersが一般的なイギリス料理とモダンブリティッシュのレシピを紹介したものなら、Jamie's Great Britainはイギリス人も知らないであろう英国の食、地方や移民の料理も紹介した、読んでもおもしろい作りになっていると思います。

さて、今夜は英国南西部、ウェストカントリーから。
パスティーだ。チェダーだ。サイダーだ。
なのにジェイミー、ジャマイカ料理のシェフを訪ねるようですよ。
やっほー!

Sunday, 20 November 2011

マルドワインとラビットパイ

月に1度、茶助が平日に休みを取って二人で出かけることにしています。
映画を見に行ったり、電車でどこかの街に出かけたり、ランチを食べに行ったり。
外出って気分じゃないなあって時はHMVでDVDを何本か買ってきて家でおいしいものをつまみながら映画鑑賞。もちろんお酒も飲みつつ。。。

先週のこの”デートの日”は近くの町にバスで出かけました。
ネットで調べたバスの時刻表が間違っていて時間通りに出発できなかったというハプニングはあったものの、予定より2時間遅れて無事、目的地に着きました。

何人もの知人に、いいよ~きれいだよ~とすすめれていたその町、期待が大きすぎたのか印象はそれほどでも。。。あと1日遅かったら町のあちこちに飾られているクリスマスツリーが全て点灯されると聞いて、どうやら来る時期を間違ったかもしれないと思いました。
でもおかげでいつも観光客で混み合うというその町のすっからかんの姿を見ることが出来たんだからいいわ。
とにかく建ち並ぶパブの一軒でランチにパブミールを食べてから予定を早めて帰路に着くことに。
ここかな、それともあそこ?と物色していると目に飛び込んできたのが
マルドワインあります。ミンスパイ付き!

の看板。
おお、マルドワイン!今年初だわ。ぜひ飲もうと中に入りました。
マルドワインというのはご存知の通りスパイスたっぷりの温かいワイン。クリスマスシーズンによく飲まれます。

ひと口飲むとほうっとため息の出るような、甘くて温かいワイン。
このグラス1杯の飲み物のおかげでなんだかようやくデート気分。

これは兎のパイ。
適当に茹でられた人参と芽キャベツがいかにもイギリスのパブミールって感じですよ。
でも許せます。
なぜならパイがとてもおいしく、チップスもすごくおいしかったからです。
外で買う揚げ物は使われた油の鮮度が気になるところですが、これはあきらかに替えたばかりの油で揚げてありました。
たまにあるんですよ、「よくもこれを客に出したね~」ってあきれるやら感心するやらのレベルのが。
もうコゲコゲだったりベトベトだったり、タイヘン。

さて週末、うちでもマルドワインを作りました。
レシピはこちら
全部なければワイン、スパイス、みかんだけでもおいしいものができますよ。ワインだってイタリアンのじゃなくても大丈夫。
あ、お砂糖は入れたほうがおいしいです。私はこっくりリッチなムスカヴァド(黒砂糖)が気に入ってます。

Friday, 11 November 2011

うちのティーポット


うちのティーポットです。どこにでもあるような丸い形のティーポット。
でもこのオーソドックスな形が一番紅茶を淹れるのに向いているそうなのです。
それを教えてくれたマーガレット・ハウエルさんの使っているような白いのが欲しいなあと思って探したらそっくりなものがあっさりと見つかりました。
近所のハードウェアストアで。
確か£8もしなかった。

家の雑貨で必要なものはまずハードウェアストアで探すというのが私のパターン。
徒歩30分内エリアに4、5件はあるのですが、その中で一番品揃えのいいところが私のお気に入り。
シンプルなデザインの、質もそこそこのものが良心的な値段で売ってます。

ボケた画像ですみません。
このラメキンは4つで£3くらい。ガラスのバターディッシュは蓋に牛の型押しがついてて£2くらい(←『サルビア給食室のおいしいおべんとう手帖』というレシピ本でまったく同じものが使われているのを後に発見)。ガラスの絞り器は£1.50。ほんとうにハードウェアストアって偉いわ。イギリスで新生活を始められる予定のある方、IKEAもいいけれど地元のハードウェアストアものぞいてみてはいかがでしょう?

ところで、必要なものがハードウェアストアなら、欲しい物を探すとき、というより用もないのに入りたくなるのがチャリティーショップ。たま~に買った後で後悔することがあっても、使ったお金は困った人を助けるために有効に使われるんだからいいのだわって思えば気も休まる。(無駄遣いしてしまったという罪悪感が軽減する・・・)

Tuesday, 8 November 2011

ヒュー、精進料理に挑戦す

新作レシピ本のプロモーションを兼ねた講演でヒューが「日本人女性のサシーコに人参の葉っぱの利用法を教わった」と言っていたので、ということはRiver Cottage新シリーズではついにヒューが和食を作るのねと、楽しみにしていました。

さて日曜日のオンエア、バーミンガムを訪れたヒューはさちこさんという日本人女性(さちこさんのブログはこちら)に精進料理を教わります。これまで彼の番組に出た『和食』と呼べるものはテスコでも売ってるようなキッコーマン醤油の卓上ボトルくらいだったのに、今回のメニューは椎茸と昆布だしで作るお味噌汁、豆腐を裏ごしして作るがんもどき、白和え、浅漬け(かな?)など正真正銘の和食。
気になるヒューの反応はというと、かなり気に入った様子でした。
これまでどうも彼はインド料理以外のアジアや東洋の食べ物には疎いし、好みでもないようだなとちょっと少し残念に思っていたのですが、ただ単に興味のベクトルが向かなかっただけか、味わう機会がなかったのかもなあと思いました。
彼が精進料理を気に入り私、とても嬉しく思います。

ところで番組でヒューに料理を教えられたさちこさん、肩の力の抜けた雰囲気がとっても素敵な女性でした。野菜も自分で育てておられ、味噌も自家製、さらにご自宅には冷蔵庫がないというエコなライフスタイルを送っておられる方のようです。冷蔵庫がない!?と驚いたイギリス人はヒューだけではなかったことでしょう。
私も若い頃に冷蔵庫もテレビも洗濯機も持たない生活を送った時期があるのでわかるのですが、なければないで全然大丈夫なんですよね、電化製品。それどころか家のスペースは空くし、引っ越しの時も楽でいいですよー。ただ、あれは私の場合1人暮しだからできたのかもしれません。3人家族の今、冷蔵庫をあきらめろと言われたら・・・うーん、かなり困る。洗濯機・・・毎日3人分を手洗いなんてごめんだ。テレビ・・・これはなくても平気かもしれないけどRiver Cottageが見たいのでキープしたい。
ワタクシ、身軽な生活は数年後の楽しみにとっておこうと思います、はい。

余談ですが、イギリス人って人参の葉っぱは食べずに捨てるらしいのです。ロンドンでエコレストランを経営するエコシェフのArthur Potts Dawson(ページ最下部、フッターに彼の本を紹介しています)でさえ自身の著書で「人参を葉付きで売られても、葉っぱ部分はウサギにでもやるしかないじゃないか」と書いていたので、日本人は天ぷらにしたりかき揚げに入れたりして食べるわよと夫に教えたものです。お店で買った万能ネギの根っこ部分を残しておいて水につけておくとまた生えてきてもう1回くらい使えるっていうのを昔、彼のアパートでやったらびっくりしておりました。私の貧乏性っぷりに驚いたのかと思いきや、そんなこと知らなかったから本気でびっくりしたらしい。義父にも教えてあげてました。私が主婦雑誌で仕入れた知恵が受け継がれてゆく・・・(笑)

Tuesday, 1 November 2011

きょうのつぶや記

以前は4局しか見れなかった我が家のテレビ。
見かねたテレビっ子の義父が、デジタルチューナー内蔵のテレビをクリスマスにプレゼントしてくれてBBCのデジタル放送がいくつか見れるようになったものの、民放のチャンネルは相変わらず2個のまんま。それがある日ジーニーがぼわんっと出てきてちょちょいっと魔法をかけてくれて、チャンネルの数が突然数倍に・・・なわけないですね。はい、地デジ移行のおかげで、うちでも人並みに(全部ではありませんが)Freeviewが見れるようになりました。Freeviewというのはそのまんま、無料のデジタル放送のことです。

はじめは「でも別に見るもんないよね。」と言っていた私と夫ですが、それも最初だけ。私最近、とってもテレビっ子なのです。
毎日少なくとも1時間は見てます。渡英してからはテレビを見ずに過ごすことが1週間続くのが日常だったのでこれはけっこうな変化です。
寝る前に1度はテレビをつけておもしろそうなものを見てみることがまるで日課のきょうこの頃。エジプトのミイラ技術(?)の謎を解明する番組だったり、イギリスの国産林檎に関するドキュメンタリーだったり、ドラマだったり、シットコムだったり、スタンダップショーだったり。同じ映画が何度も放映されていることも少なくないので、最近は『キングコング』の巨大虫が襲ってくるシーンばかり見てるような・・・。余談ですがピーター・ジャクソンは絶対絶命のシーンを演出するのがうまいなあと思います。そしてナオミ・ワッツは好みの女優さんではないですが、薄幸とかゴシックな雰囲気を醸し出すのにおいては彼女の右に出る人が思いつかないほどです。

日本の元同僚は、テレビ番組を7時から3時間ほど録画しておいて、深夜過ぎに帰宅してから例えば『ドラえもん』なんかを見てほっとするのだと言っていました。あの時は気づかなかったけれど、私も似たようなことをしていたかもしれません。夜帰宅してあたためた夕食を1人でとりながらNHK教育テレビでぼーっと語学番組をえんえんと見て、ゆっくりとスイッチをオフにしていたのかな、今思えば。

英語ではテレビっ子はcouch potatoだとかsofa spudと訳されるようです。でもそれだとlazyなイメージが強くて、昨今の”テレビっ子”の使われ方のいわばテレビ好きといったニュアンスが伝わらない気がするなあ。TV aficionado?そこまで情熱的ではない。TV buff? TV junkie? TV addict?
たぶん私の場合はTVaholicが一番近い気がします。

I'm a bit of a TVaholic recently.
最近ちょっとしたテレビ依存症です。

Sunday, 16 October 2011

River Cottage Veg Everyday

肉も魚も食べる雑食ファミリーの我が家ですが、野菜も大好き。
もっともっと野菜料理のレパートリーを増やしたい。
そんな私の考えを見抜いたかのようなHughの新しいレシピ本はそのタイトルもRiver Cottage Veg everyday!。
5センチくらいの厚さのこの分厚いクックブックのすべてが野菜レシピ。前作のRiver Cottage Everydayと同じくイラストはマリコ・ジェッセさんなのがとっても嬉しい。さらに・・・
Hughのサイン!!
きゃいーーーん。
これは私の宝物、いえ、我が家の家宝です。
この上に”For Ume*”(というか私のほんとの名前なわけですが)と書いてくれたのですが本人をすぐ目の前にしたらなんだかフワフワと現実感がなく、”To my biggest Japanese fan”と書いてもらいたかったのに言えませんでした。それがあつかましいからとかではなく、サインを待つ列の前から3番目だった私は後ろに並んだ長~い列を見てあんまり自分にばかり時間をとってもらったら悪いなとか、そんな遠慮をしてしまったのです。
くくくくううう。。。一生に一度のチャンスだったかもしれないのに。
くくううう。

とにかく今夜8時からChannel4で彼の新シリーズが始まります。
全8回。8時からRiver Cottageで9時からDownton Abbey。
しばらくの間、日曜夜はテレビ漬けだ。

追記:上のリンクの見れない方、youtubeで”River Cottage Veg everyday番組の裏側”なんてのがありました。

Tuesday, 11 October 2011

ベルリンガー体験

我が家の近くには、この辺で一番りっぱな教会があります。
タクシーで帰宅するときなど、運転手さんがうちの住所は知らなくても、教会の名前を言えば伝わるので便利(?)です。
よくそこからカラララ~ン、カラララ~ンとめでたげな鐘の音が聞こえてくるのですが、そのたびに、なんとなく異国情緒を感じていました。

もう2年前のことになりますが、ある日知人が「私あの教会でベルリンガー(教会の鐘鳴らし係)をやってるの。一度練習を見に来ない?」
と誘ってくれたのでぜひにと家族でお邪魔しました。

冬のある夜、7時半に教会前に行くと知人が待っていてくれました。
メインエントランス横の小さなスペースに案内され、上を見上げるとこれ。
狭い螺旋階段。
これをおそるおそる上っていくと塔のてっぺんに着きました。
天井から何本ものロープが垂れ下がっています。
これはもちろん、鐘をひっぱって鳴らすためのもの。
ちゃんと音階(?)もあって何種類かパターンがあるそうで、私にはまったく解読できない、楽譜のようなものを見せられました。ベルリンガー達はそれを覚えなければならないので、毎週集まって練習しているのだそう。
私と茶助もやらせてもらいましたが、見るのとやるのとでは大違い。
鐘に引っ張られて上に上がりそうになって、最初にやった茶助を笑った私が今度は笑われる番に。

「どう?ベルリンガーやってみる?」
と親切にもスカウトしてくれる知人に、ははは、考えてみるねと返事をして、おいとましました。
教会ってこういう信者の方たちのボランティアで成り立っているのですよねえ。毎週日曜に礼拝に集うだけでなく、誰かの結婚式の時はベルを鳴らして。
こんな貴重な体験をさせてくれた知人に感謝、感謝でした。

さて、行きはよいよい帰りはこわい。
てっぺんから見下ろす螺旋階段は正直、高所恐怖症気味の私にはきつかったッス。

Thursday, 6 October 2011

親しみやすいレシピ、飾らない語り口

この秋は(も?)料理の新番組がけっこういろいろあるのですが、初回でなんだか好きになってしまい楽しみにしているショーがひとつあります。それは、BBC2で放映されているロレイン・パスカルのHome Cooking Made Easy
簡単な家庭料理というだけあって少ない材料で、できるだけ面倒くさい手順を省いて簡単にしたレシピばかり。メモを取る必要もないくらいシンプル。(普段はニワトリさんの記憶力しかない私も食べ物がからむと火事場のなんとやらで記憶力がアップするのか?)
しかも目から鱗のテクニックやヒントがけっこうあるのです。そういうところはジェイミーと共通しているかも。
彼女の今回の番組は初回の視聴率もかなり高かったよう。
思うにジェイミーやナイジェラは今さら生パスタの作り方なんて彼らの番組でやらないから、かえって新鮮なのではないでしょうか。とてもおいしそうで作ってみたくなりましたもん、ロレインの黒胡椒のパスタ。
私が好きになったポイントは彼女の飾らない語り口、キビキビとした動きでしょう。それから来月で39歳とは思えないすきっ歯がキュートな笑顔が魅力。美人なだけでなく、かわいいですホント。それとレストランで働いた経験があるためか、技術もちゃんとある人のように思います。間違ってもりんごを不器用にピーラーで剥いたり(ソフィー・ダール。あれを見たときはちょっと肩がスカッとなってしまった)、煮汁でぐつぐつ煮たジクジクの鶏の醤油煮を「照り焼きチキン」と呼んで紹介したり(ナイジェラ・ローソン。彼女が照り焼きの意味を知ってさえいたら・・・)はなさそうです。

元モデルと聞いて敬遠して1月に放映していた同じくロレインのBaking Made Easyは見なかったのですが、BBC iPlayerで見たらこちらもまた目からウロコのレシピやヒントがあり作ってみるのが楽しみです。

Baking Made Easy on Youtube

↑イギリス以外にお住まいでiPlayerが見れない皆様のために。
BBCなので一定期間が過ぎたら見れなくなる可能性大ですが。

今回この記事を書くにあたって彼女のことをネットでリサーチしてその生い立ちや経歴を知りました。現在の彼女の印象は野心旺盛でハングリーで(空腹の方じゃなくて精神の方です)努力家。地に足がついている印象はここから来ていたのね。

興味のある方はどうぞ↓
生い立ち
経歴
ロレインのウェブサイト

Monday, 3 October 2011

インディアンサマー

先週1週間、イングランドは素晴らしいIndian summerを楽しみました。
高い空、直球ボールのような日差し、誰もかれもが嬉しそうなのがなんだかおかしかった。

でもこの国の人達は雨が降ってもそれを楽しむ才能を備えていて、ある日ご近所さんと彼女の小さな娘が全身防水服+長靴のいでたちで帰ってくるのに出くわしたので「散歩?」と聞くと「水たまりで遊んできたのよ。彼女(と言って娘を見る)が水たまりにジャンプして入って、マミーもやりなさいって目で見上げるのよ。」と。
なるほど。だからマミーも全身防水なのね。(笑)

彼らとはご近所さんの中で唯一ちょっとだけ付き合いがあって、ほんの時たまですがお互いの家でお茶します。前回来てくれたときは3歳の娘ちゃんの言葉の発達が目ざましくておもしろかったです。
彼女が台所に行くので棚の中が見たいんだなと思って戸を開けてあげると、どうやら10キロのお米の袋に興味を持ったよう。そして、
You take it out. I can't.
って言うのです。自分には持てないって、見ただけでちゃーんと判断してる!すごい成長!とちょっと感動してしていると、次は袋を開けてと言います。お米が欲しいの?と聞くとうんと言うので小さなビニール袋をあげると袋に手を入れて、床に盛大にこぼしながら手づかみでお米を袋に入れ始めました。
けっこうな量がこぼれてしまったので
「もういいね。」
と袋の口をしばって手渡すと、今度は彼女ダイニングテーブルの椅子をひいて座り、わたし、いま食べるのと言う。。。でもcookしないと食べれないのよ、と私がちょっと困っているそれを察したのか居間で話している彼女のお母さんのところに戻り、たった今彼女が見たもの得たもの(笑)のことを報告していました。

彼女を見ながら思い出したのは私の姪っ子。
義姉の娘の彼女、義姉のことをMumと呼びます。
子供のことはよくわかりませんが4歳くらいだと(とくに女の子は)まだMummyと呼ぶのが普通だと思っていたのでちょっと意外でした。
ちなみにアッパークラスの女の子によく見られるのが成長しても両親のことをマミー、ダディと呼ぶこと。テレビでファーギーの娘のプリンセス達が”マミー”が云々と言っていたので夫にたずねると、上流階級には多いのだと言っていました。もちろん、上流階級ならどの家庭もそうかというと、そうとは限らないのでしょうけど。

ある時叔母が話してくれたのですが、母が妹を出産するとき、しばらくの間私は叔母の家に預けられていたそうです。2歳半だった私は母恋しさに夜な夜なこっそりと泣いていたそう。しかし言葉はかなりはっきりしていたらしく、叔母の家の前で近所の子供と遊んでいてもよおしてしまうと、
「ちょっと待っとって!おしめ替えてもらって来るけん!(おむつ替えてもらって来るから)」
と言ってとことこと歩いて戻ってきていたのだそうです。

・・・・・そんなにしゃべれたのに、なぜ自分でトイレ行けなかった、私?

ともかく、子供の自立をせっせと促していた叔母がそんな状態を放っておくはずもなく、預けられていた期間で叔母は見事に私のトイレトレーニングに成功したのでした。

さてお天気。
残念ながら昨日の夕方から夜中にかけて雨が降ったとはいえ、今週もそんなに悪くはなさそうです。
とはいえ、イギリスの天気予報はあんまりあてにならないので(何言ってるの、”全然”よ!という声も聞こえてきそうですが)これまでの経験で培われた自分の『勘』も頼りにしなくてはいけません。
本日の空、ちょっと曇りがちですが(しかもぽつぽつっと一瞬降りましたが)たぶん夕方まではもつでしょう。
洗濯物は外に干して出かけるとします。