Tuesday 29 November 2011

こんな部活動があったら

××クラブよりは××部の方が好きである。
なんでだろう?
とにかく『部』、部のほうが好きなのだ。

中学はテニス部に入って年中練習に明け暮れていた。
というよりは明け暮れさせられていた。
毎日放課後の練習はもちろんのこと、朝練も当然あり、試合前は昼休みだって練習だった。
まだ土曜日も授業があった時代で昼から夕方ボールが見えなくなるまで練習だったし、日曜日も当然練習。雨の日は体育館で練習、体育館でスペースがなければ廊下で素振り。
夏休みも前半は大会だったし、お盆をはさんで1週間以外は毎日練習。年末年始も4日ほどしか休みはなかった。
私はそんな部活動が大嫌いだったのに、とうとう辞めることができず受験勉強で引退するまで続けた。

テニスは私の小児喘息を完治させ、体を生まれ変わったように丈夫にしてくれたので結局はよかったんだけど、あの厳しい先輩後輩文化は私にとってはアホらしかった。きつい練習も性に合わず、今でも何かに所属するのに躊躇するのはあの頃の反動なのかもしれないと思う。

それにくらべて高校の美術部は楽しかった。
部員は数人しかおらず、部長は学年が1つ下の草でも食んでいそうなバンビ男子だった。実は彼が目当てで入部したのだ。自由気ままに気が向いたら行って、気が向いたら作品を仕上げていた。
顧問の先生もゆったりした穏やかな人で、私は夢の中でいいからあの頃に戻ってみたいと時々切に願うほどである。

こちらに来て自分の選択というよりは夫の上司のすすめでクラブのようなものに顔を出してみたりもした。そこのクラブから派生しているクラブにも行ってみた。でもどれも私向きでなくてすぐに行かなくなってしまった。
町の編み物サークルに参加してみようかと思ったこともあるけれど、それもなんだか違う気がして行ってない。

あの頃の美術部みたいなのはないかしら。
みんなで何かやりましょうじゃなくて、何かを好きな人たちが勝手に集まってそれぞれ何かしているようなの。そして指導者がいて必要なときにアドバイスをくれるようなところ。

私がここ数年ずっとやりたいと思っていることに木版画がある。彫刻刀で木を削るあの感触がたまらなく好きなのだ。有料のレッスンはあるけれど、木版画部というのは見つけていない。
レッスンでもいいから1度行ってみるのもいいかもしれない。

Friday 25 November 2011

ついつい見てしまうもの

ラッセル・ハワードが好きな人ならきっと見てますよね、Russell Howard's Good News。
もちろん私も見ています。うふっ。
深夜放送を見てからでないと眠りにつけなかった時期に見始めてすっかりトリコになり、「うーん、彼のジョークはイマイチ僕のツボじゃないんだよねえ」と言っていた夫にもBBCのiPlayerで見せたところ、今では彼の方がしっかり放映時間をチェックしてかかさず見ているくらい。

ほうら、おもしろいであろう。ストレス解消になるであろう。
感謝したまえ。Mock the Weekやその他の番組だけ見ててもわからなかったでしょ、彼の魅力が。ほれほれ。

としつこく感謝をせまる私を無視して週末の延長版まで見ています。

前置きが長くなりました。
ラッセルの好きなこのYoutubeのビデオクリップに私たちもメロメロです。


そろって阿呆な夫婦ですよー。

Thursday 24 November 2011

1930年代の椅子

1930年代になぜか心惹かれる。
そして1930年代の椅子がチャリティーショップにあって、お値段も私の手の届く範囲だったりするともう誘惑に勝てない。
それでも、必要も置く場所もないのに馬鹿げているといったんは断念。
でも例えば1週間後そのチャリティーショップにまた行ってまだその椅子が残っていて、しかも値段が30%引きになっていたりするともう「これは買いなさいってことなのだわ」ということになる。
5秒で決めて買ってしまった。

好みでない人が見たらなんでこんな椅子がと思われるだろうけど、私はこの背もたれが好きなんです。
それととっつきにくいグリーンの取り外せる座面。誰かがニスを塗ったのであろうてかてかな色も。
それから古さが。古物は欠けや傷さえも愛しい。

てかてかが気に入らなくなったらサンドペーパーで除去して好みの色や質感にかえればいいし。

中古の家具を見るのが大好きです。
パイン材の家具が明るいので人気だけれど、マホガニーの濃茶の家具やビクトリアンの家具など古い物はしっかりしていて美しくて、ついついなでなでして手触りを確かめたり、状態をチェックしたりしてしまいます。
でも私がウチに持って帰りたいなと思うものはなんとなく昭和な感じのするものです。
ガラスの引き戸が付いた背の低い台形の戸棚とか、レトロなコーヒーテーブルとか、ヴィンテージのG-Planの家具とか。
新品の家具を見るのも楽しいけれど古物ほどわくわくしないのは、時を経ていないから、誰かが使ったことで加わった味がないからなのかもしれません。

そういえば私、お下がりが大好きな子供でした。

Tuesday 22 November 2011

ジェイミーの英国

思えばイギリスに移り住んだ当時、楽しみにしていたのは、ジェイミー・オリヴァーの番組がリアルタイムで見れるってことでした。これでDVDを待たなくてもいいんだ、と。
こまか人間のこまか野望ですたい。

最初の数ヶ月間はジェイミーの番組なんて待てど暮らせどなく期待が外れたなあと夫にぼやいておりましたが、その後は「あらまたジェイミー?」と思わずつぶやいてしまうほどチャンネル4に出まくっております。しかもだんだん横に育っていっているのは気のせいではないはず。。。

彼の番組を大きく3つに分けると純粋な料理番組、教育や食育のような社会的なもの、そして料理紀行に分かれます。
現在チャンネル4で放映中のJamie's Great Britainは3つめのカテゴリーに入るでしょう。
Jamie's Great Italian Escapeに始まり、アメリカ、ヨーロッパ、北アフリカなどをめぐってそれぞれの土地や地元の料理人達からインスピレーションを受けてきた彼の今回のテーマは母国イギリス。
トラックに小屋を積んだようなモバイルキッチン『ニワトリサイダー』号でウェールズ、エセックス(彼の故郷)、ヨークシャーなどをまわっております。
ちなみにこのニワトリサイダー号、私が勝手にそう訳しましたが英語の名前はジェイミーの”遊び心あふれる”もので、まあはっきり述べますとシモシモなネタになりますのでこの梅*だよりに載せるのはやめときます(笑)

ジェイミーの番組には賛否両論がつきもので、私も彼のやること全てが好きなわけではないのですが、今回のシリーズは見ていてとても興味深いです。
英国の”伝統料理”と呼ばれているものが実はさまざまな国の食文化の影響でできたものだということを見せたり、イギリス人でさえ知らないに違いない英国各地の移民の食の姿を存分に見せているところは本当に拍手に値すると思います。

番組の中でジェイミーが繰り返し口にするのがイギリスがいかに様々な民族の食文化を受け入れてきたか、いかにイギリス人が開けた国民であるかで、イギリス万歳感があるのは否めません。
ただ、例えばなんとなく保守派であるような人たちに「他民族の文化のおかげだよー」と言うよりは「僕達はさまざまな文化を柔軟に受け入れられる素晴らしい国民だよねー」と語りかけた方が聞き入れられやすいのではないかと思いました。

彼がタブロイド紙のコマーシャルに出たりして心底がっかりすることもありましたが、ジェイミー・オリヴァーが才能あふれる料理人なばかりでなく食に関する広い知識を持った人、また知識を吸収するのに貪欲な勉強家、結果を出せる人、冒険心旺盛なopen mindedな人であることは間違いなく、ついつい応援してしまいたくなるのでした。

この番組と同じタイトルのレシピ本を本屋で見て来ましたが、Jamie's Dinnersが一般的なイギリス料理とモダンブリティッシュのレシピを紹介したものなら、Jamie's Great Britainはイギリス人も知らないであろう英国の食、地方や移民の料理も紹介した、読んでもおもしろい作りになっていると思います。

さて、今夜は英国南西部、ウェストカントリーから。
パスティーだ。チェダーだ。サイダーだ。
なのにジェイミー、ジャマイカ料理のシェフを訪ねるようですよ。
やっほー!

パンプキンパイ2011

パンプキンパイです。
Squash Cha Chaは実がしまっていて加熱するとほくほくとして、煮物やパイにぴったり。
このかぼちゃが手に入る時期に毎年同じレシピでパイを作るのですが、今年はキッシュ皿を買ってそれを使ったのでちょっと見た目が向上していると自分では思っております。
もう四角いパイじゃないぞ。
ただね、パイ生地を失敗。少し硬いのです。

でも息子がもりもり食べているということはOKってことかな。
(夫は気を使って例えイマイチでも褒めて食べてくれますが、子供は良くも悪くも正直なので)

このパイを作り終えるとなんだか秋にすべきことのひとつをやり遂げた気がして安心するのでした。

Sunday 20 November 2011

マルドワインとラビットパイ

月に1度、茶助が平日に休みを取って二人で出かけることにしています。
映画を見に行ったり、電車でどこかの街に出かけたり、ランチを食べに行ったり。
外出って気分じゃないなあって時はHMVでDVDを何本か買ってきて家でおいしいものをつまみながら映画鑑賞。もちろんお酒も飲みつつ。。。

先週のこの”デートの日”は近くの町にバスで出かけました。
ネットで調べたバスの時刻表が間違っていて時間通りに出発できなかったというハプニングはあったものの、予定より2時間遅れて無事、目的地に着きました。

何人もの知人に、いいよ~きれいだよ~とすすめれていたその町、期待が大きすぎたのか印象はそれほどでも。。。あと1日遅かったら町のあちこちに飾られているクリスマスツリーが全て点灯されると聞いて、どうやら来る時期を間違ったかもしれないと思いました。
でもおかげでいつも観光客で混み合うというその町のすっからかんの姿を見ることが出来たんだからいいわ。
とにかく建ち並ぶパブの一軒でランチにパブミールを食べてから予定を早めて帰路に着くことに。
ここかな、それともあそこ?と物色していると目に飛び込んできたのが
マルドワインあります。ミンスパイ付き!

の看板。
おお、マルドワイン!今年初だわ。ぜひ飲もうと中に入りました。
マルドワインというのはご存知の通りスパイスたっぷりの温かいワイン。クリスマスシーズンによく飲まれます。

ひと口飲むとほうっとため息の出るような、甘くて温かいワイン。
このグラス1杯の飲み物のおかげでなんだかようやくデート気分。

これは兎のパイ。
適当に茹でられた人参と芽キャベツがいかにもイギリスのパブミールって感じですよ。
でも許せます。
なぜならパイがとてもおいしく、チップスもすごくおいしかったからです。
外で買う揚げ物は使われた油の鮮度が気になるところですが、これはあきらかに替えたばかりの油で揚げてありました。
たまにあるんですよ、「よくもこれを客に出したね~」ってあきれるやら感心するやらのレベルのが。
もうコゲコゲだったりベトベトだったり、タイヘン。

さて週末、うちでもマルドワインを作りました。
レシピはこちら
全部なければワイン、スパイス、みかんだけでもおいしいものができますよ。ワインだってイタリアンのじゃなくても大丈夫。
あ、お砂糖は入れたほうがおいしいです。私はこっくりリッチなムスカヴァド(黒砂糖)が気に入ってます。

Thursday 17 November 2011

鍋にしよう

久しぶりの青空、しばらくぶりの太陽。
ああ、太陽、会いたかったよ。
この国にいると太陽のありがたみを一段と感じます。

買い物に行こうとバスを待っていると、白髪が見事な女性に話しかけられました。

「今日は本当に素晴らしいお天気ね。来る日も来る日も曇り空で気が滅入ってしまいそうだったけど。」

日本人とイギリス人の共通点→天気の話が好き。

「本当にそうですね。もう1週間以上も続きましたよね。今日は太陽の光が浴びれてとても気持ちいいですね。」

「そう、なんだか元気が出るわよね!」

なんてやりとりをしていたら、もう1人初老の女性がやって来て、今度はいかに『改善された』『新しいバスサービス』のせいでサービスが低下したかの話が始まりました。

私はイギリスに来てからというもの、すっかりシニアシチズンが好きになりました。
別に前は嫌いだったというわけではないのですが、老人っていいな、好きだなと特に思ったことはなかったのです。
ゆとりのある対応とかユーモアだとかに教えられたり心を癒されてます。

さて、太陽は嬉しいけれど、晴れると夜の気温が低くなりますね。

ウチの男たち、今夜は鍋よ。
八百屋さんでりっぱな白菜を見つけたからね。
ちょうど豚のひき肉があるから肉団子と白菜の鍋にしよう。
お豆腐もネギも買ってきたからね。

Tuesday 15 November 2011

きょうのつぶや記

ブレアーとキャメロン、どちらが悪いと思う?

どういう意味で?

どちらが例えば自己中心だと思う?

そりゃもう断然ブレアーだね。キャメロンは保守党だから我々にとってはそれだけで悪だけど、彼は富裕層の家庭に育ったイートニアンでそれ以外の世界を知らないんだから仕方ないとも言える。でもブレアーは違う。だいたい労働党は元来socialist、社会党なんだよ。なのにやつは金の亡者だ。己が利益がため犯罪を犯したくせに戦犯の罪に問われることもなく、償う気もさらさらなく、のうのうと7桁のお金を稼ぎまくっている正真正銘の悪党だ。

だねえ。あれほどの欲っていうのはもう私の理解の粋を超えているよ。マードック親子みたいな人種ね、究極のキャピタリスト達。そもそもね、私から見るとね、ブレアーは奥さんがよくないよ。品のなさが顔の造りに表れまくっているでしょ、あの人。キャメロンの奥さんは美人だし(”そこ?”)ロイヤル・ウェディングで帽子を被らずに批判されたけど私はそこんとこはけっこう気に入っているんだよね。右へならえで王室に敬意を払ってないとこが逆にちょっといいと思ったよ。でも保守党なんだよねえ。あ、デイヴィッド・アッテンボローだ。大好きなんだよね、彼。

なんか最近気に入ってるね。そもそも何がきっかけ?

まず自分のやっていることに情熱を持っているし、もう半世紀くらいネイチャードキュメンタリー創ってるでしょ。でもなんといっても彼が徹底したダーウィン主義者だってことを知ってからだ、好きになったの。

そこ大事?

うん、かなり大事。

大事だよね~。

だね。

チャツネの保存期間を実験してみるの巻

おいしい林檎がごろごろしている今のうちにたくさん保存食をと、またチャツネを作りました。
前回は林檎とブラックベリーのチャツネでしたが、また同じのがいいという家族の意見を取り入れつつ、私の冒険心を満たすべく上記リンクのレシピにさらにスパイスを加えてみました。
  • オールスパイス  6~7粒ほど
  • クローブ          6粒
  • 唐辛子の粉  小さじにもりっと1
  • 生姜の粉   小さじにもりっと1
  • コリアンダーシードの粉 小さじにもりっと1 

オールスパイスとクローブはもちろん粉状のものでいいのですが、うちに在庫のあるホールのものを乳棒と乳鉢(pestleとmortar)で細かくなるまでえいやえいやっと(茶助が)潰しました。
レシピではブラックベリーを加えたら12分ほど煮込んで終わりなのですが、それだと保存期間が心配なのでブラックベリーを加えてからも水分が減ってどろっとなるまで煮込んだので結局トータルで2.5時間以上はぐつぐつやっていたと思います。

さてこのチャツネのお味はというと、まずクローブがけっこうきいています。それから唐辛子のキックが後からじわっときます。チーズと合わせるだけでなくローストしたお肉に添えたりサンドイッチにハムなんかとはさんだり、それからカレーに入れてもよさそう。

5瓶できちゃったんだけど、誰かにあげないと使い切れないかも。
というのも、保存は4ヶ月までとなっているんですね、これが。
でも調べてみるとヨーロッパのチャツネは一般的に作ってからすぐよりも2,3ヶ月寝かせてからのほうが味がよくなるとされているようなのです。あるサイトでは「うちなんか1994年ものを開封したところだけど全然大丈夫よ!チャツネは年月が経つほどおいしいわ。」という声まで。
保存可能か不可能かよりも、そこまで経過するまで手付かずだなんて、いったいどんだけの量を作ったんですかアナタは、とそちらの方が気になってしまった。

どんな(欧州の)チャツネのレシピにも必ず入っているのがたっぷりのお酢と砂糖。
アップルサイダービネガー、赤ワインビネガー、モルトビネガー、バルサミコ酢など様々ではありますがとにかくお酢。それから砂糖はグラニュー糖だったり黒砂糖だったり。
どちらも長期間の保存を助ける食材。
私の作ったチャツネはお酢の量とお砂糖の量が他のレシピと比べてかなり少ないです。
だから4ヶ月までなのかな?
しかし保存する瓶は熱湯で煮沸消毒した上に200度のオーブンで滅菌をほどこしたし、煮込み時間もかなり長くしたので少なくとも半年はいけるはず。保存は念のために開封前でも冷蔵庫でするとして、1瓶だけ冷暗所で保存し、実験してみたいと思います。
まずは2ヶ月後に結果をお伝えしますね。

Monday 14 November 2011

また林檎パイ

昨日は久しぶりに台所に立ちっぱなしでいろいろ作りました。
そのうちの1つがこちら。
売れ行きの悪いゴールデンデリシャスとコックスの2種類の林檎をコンポートにするつもりで煮たら崩れてしまったので、折り込みじゃない方のサクサクパイ生地を作ってアップルパイに変身。
なんだかこうして見るとモナカみたいだ。

Sunday 13 November 2011

メキシコ風朝ごはん



トルティーヤの上にトマトソースと目玉焼きをのっけてチーズとマジョラムをぱらぱら。
レシピはこちらから。
先日ピザに使ったチョリソーが残っていたのでそれも添えました。
チョリソーを焼いた時に出たオイルも捨てずにトマトソースに加えて風味を追加。
レシピではタラゴンとランカシャーチーズを最後にのせるのですが、家にあったドライマジョラムとウェンズリーデールチーズで代用。砂糖だってムスカヴァドという黒砂糖で代用。
それからレシピでは書き忘れなのか材料に入っていませんが唐辛子も加えます。
本場にどれだけ近いのかはわかりませんが、黄身がとろ~りの目玉焼きとトマトソースをたっぷりのせたトルティヤはまさにごちそうブランチでした。
ちなみにトルティヤは自分の適当レシピで作ったのですが、3人分焼こうとすると最初に焼いたものが時間の経過でクリスピーなってしまうのですね。なのでまず人数分(ウチはおかわりしたい人がいてもいいように6枚)フライパンで焼いておいて、重ねておきます。
水で濡らしたオーブンペーパー、または霧吹きで水をスプレーしたアルミホイルに重ねたままのトルティヤを包み、120度くらいに温めたオーブンに入れておいてあとは目玉焼きが焼けるタイミングに合わせて取り出せば、蒸気でやわらかくなった温かいトルティヤが楽しめます。
これはピタパンを使った料理でジェイミーがやってたのです。
(ジェイミーの番組はいつもためになるヒントでいっぱい!)

この頃のお気に入りにMexican Food Made Simpleという番組があります。
BBCの ○○○ Food Made Easyシリーズっぽいタイトルですがチャンネル5の料理番組です。
トマシ-ナ・マイヤースという2005年のMaster Chefのチャンピオンでもあるシェフがスペイン語を自在に操り、メキシコの現地シェフ達のキッチンから様々な料理を紹介してくれます。
そのうちのひとつがこのメキシコ風朝ごはんでした。
メキシコでレストランに行くと朝ごはんの卵料理だけでもメニューの1ページを占めているのだそう!
それを聞いただけでメキシコに行きたくなってしまった。

Friday 11 November 2011

これでふかふかホットケーキを焼こう


鋳鉄で琺瑯加工の小さいミルクパンが欲しいなあと思っていたらこのミニスキレットを見つけました。
ミルクパンではないけれど、このくらいのサイズ(16cm)が1個あるといろいろ重宝しそう。
そして裏を見ると・・・

やっぱりルクルーゼ。
普通なら私がお鍋には求めないであろうモカ色というかミルクティー色、ようするになんだかはっきりしない色合いなのですが、こういうのにありがちな傷も琺瑯の欠けも焦げもまったくない状態の良さで、これはぜひ我が家に連れて帰らなくちゃといそいそとレジに向かいました。
琺瑯コーティング時に工場で付いたのであろうピン跡が2ヶ所のみありますが、£1.50というお値段はもうわけがわかんないくらい安いです。
後でちょっと調べてみたのですがアメリカのebayではよく出回っていて、どうやらヴィンテージのカテゴリーに入っているよう。

よく行くチャリティーショップ、うちの台所とそう広さは変らないんじゃないかと思うくらい小さいのですが、そこのbric-a bracセクション(一般に雑貨コーナーがそう呼ばれてます)の棚の一番下でちょこんと存在感を消しているところを、めちゃくちゃ混んでいて本のセクションに張り付けられていながらも鷹の目で見つけました。(近視のくせに)

これで目玉焼きやふかふかホットケーキなんかを焼いたらなんだか心も弾みそうです。

うちのティーポット


うちのティーポットです。どこにでもあるような丸い形のティーポット。
でもこのオーソドックスな形が一番紅茶を淹れるのに向いているそうなのです。
それを教えてくれたマーガレット・ハウエルさんの使っているような白いのが欲しいなあと思って探したらそっくりなものがあっさりと見つかりました。
近所のハードウェアストアで。
確か£8もしなかった。

家の雑貨で必要なものはまずハードウェアストアで探すというのが私のパターン。
徒歩30分内エリアに4、5件はあるのですが、その中で一番品揃えのいいところが私のお気に入り。
シンプルなデザインの、質もそこそこのものが良心的な値段で売ってます。

ボケた画像ですみません。
このラメキンは4つで£3くらい。ガラスのバターディッシュは蓋に牛の型押しがついてて£2くらい(←『サルビア給食室のおいしいおべんとう手帖』というレシピ本でまったく同じものが使われているのを後に発見)。ガラスの絞り器は£1.50。ほんとうにハードウェアストアって偉いわ。イギリスで新生活を始められる予定のある方、IKEAもいいけれど地元のハードウェアストアものぞいてみてはいかがでしょう?

ところで、必要なものがハードウェアストアなら、欲しい物を探すとき、というより用もないのに入りたくなるのがチャリティーショップ。たま~に買った後で後悔することがあっても、使ったお金は困った人を助けるために有効に使われるんだからいいのだわって思えば気も休まる。(無駄遣いしてしまったという罪悪感が軽減する・・・)

名も知らぬ



なんという草花なのか知らないけれど、ドーセットで撮った一枚。
8月なのに、なんとなく秋のような色合いでした。

Tuesday 8 November 2011

ヒュー、精進料理に挑戦す

新作レシピ本のプロモーションを兼ねた講演でヒューが「日本人女性のサシーコに人参の葉っぱの利用法を教わった」と言っていたので、ということはRiver Cottage新シリーズではついにヒューが和食を作るのねと、楽しみにしていました。

さて日曜日のオンエア、バーミンガムを訪れたヒューはさちこさんという日本人女性(さちこさんのブログはこちら)に精進料理を教わります。これまで彼の番組に出た『和食』と呼べるものはテスコでも売ってるようなキッコーマン醤油の卓上ボトルくらいだったのに、今回のメニューは椎茸と昆布だしで作るお味噌汁、豆腐を裏ごしして作るがんもどき、白和え、浅漬け(かな?)など正真正銘の和食。
気になるヒューの反応はというと、かなり気に入った様子でした。
これまでどうも彼はインド料理以外のアジアや東洋の食べ物には疎いし、好みでもないようだなとちょっと少し残念に思っていたのですが、ただ単に興味のベクトルが向かなかっただけか、味わう機会がなかったのかもなあと思いました。
彼が精進料理を気に入り私、とても嬉しく思います。

ところで番組でヒューに料理を教えられたさちこさん、肩の力の抜けた雰囲気がとっても素敵な女性でした。野菜も自分で育てておられ、味噌も自家製、さらにご自宅には冷蔵庫がないというエコなライフスタイルを送っておられる方のようです。冷蔵庫がない!?と驚いたイギリス人はヒューだけではなかったことでしょう。
私も若い頃に冷蔵庫もテレビも洗濯機も持たない生活を送った時期があるのでわかるのですが、なければないで全然大丈夫なんですよね、電化製品。それどころか家のスペースは空くし、引っ越しの時も楽でいいですよー。ただ、あれは私の場合1人暮しだからできたのかもしれません。3人家族の今、冷蔵庫をあきらめろと言われたら・・・うーん、かなり困る。洗濯機・・・毎日3人分を手洗いなんてごめんだ。テレビ・・・これはなくても平気かもしれないけどRiver Cottageが見たいのでキープしたい。
ワタクシ、身軽な生活は数年後の楽しみにとっておこうと思います、はい。

余談ですが、イギリス人って人参の葉っぱは食べずに捨てるらしいのです。ロンドンでエコレストランを経営するエコシェフのArthur Potts Dawson(ページ最下部、フッターに彼の本を紹介しています)でさえ自身の著書で「人参を葉付きで売られても、葉っぱ部分はウサギにでもやるしかないじゃないか」と書いていたので、日本人は天ぷらにしたりかき揚げに入れたりして食べるわよと夫に教えたものです。お店で買った万能ネギの根っこ部分を残しておいて水につけておくとまた生えてきてもう1回くらい使えるっていうのを昔、彼のアパートでやったらびっくりしておりました。私の貧乏性っぷりに驚いたのかと思いきや、そんなこと知らなかったから本気でびっくりしたらしい。義父にも教えてあげてました。私が主婦雑誌で仕入れた知恵が受け継がれてゆく・・・(笑)

Sunday 6 November 2011

プレゼント


ひと足早いクリスマスプレゼントということで息子が買ってくれました。
ジェイミーのJamie Doesとリック・スタインのFar Eastern Odyssey。ジェイミーの番組は2010年4月、リックおじさまの番組は二年以上前に放映されていました。以前ふれましたがイギリスでセレブリティシェフの番組が放映されるのは彼らの本が出版される時、(タイアップなのでしょうね、詳しいことは知らないのですが)ゆえにそれぞれの料理本の初版の出版も同じ頃になります。

ずっと欲しかったのですごく嬉しい。
ありがとーありがと~と何度も言われて息子も”善い事したんだな”という気持ちになったらしくなぜか私の手をとって握手。。。彼なりの「どういたしまして」らしい。

私は旅行記を読むのが大好きなのですが、この2冊は読んでも楽しいです。その土地の雰囲気を、食を通してほんの少し垣間見ることができるような、一粒で二度おいしい本。
異国の料理を作りながらその土地に思いを馳せてジンを飲む。。。なんて日曜日を来週こそは過ごしたいもんだ。

Thursday 3 November 2011

パティのランチ

夏に義父のところに遊びに行ったとき、義父の奥さんのパティが何度かお昼ごはんを準備してくれた。まず何種類かのパン、それからいくつかのチーズ、ハム、そして彼らの庭の菜園からの、採れたての野菜をたっぷりといった感じ。
夏だったのでレタス、トマト、ラディッシュ、にんじん、セロリ、ネギなど新鮮な野菜がところ狭しと並び、おかげで旅行中にもかかわらず生野菜をたくさん採ることができた。
考えてみればそれはとてもパティらしい。彼女はシンプルな味付けを好み、自分のテイストを押し付けることを好まない。ビュッフェのようなお昼ごはんだから、私たちは好きなものを好きなだけ取って食べることが出来たし、味付けだって好きなようにすることができた。

そんな彼女のランチのスタイルがとても気に入った私たち、帰ってきてからもしばしば『パティのランチ』を楽しんだ。画像は、そんなある日のお昼ごはん。
ゴールデンビートルートとオレンジのサラダ、スーパーで買った(おそらくかなりevilな)ローストチキン、オリーブ(オレンジの絞り汁、オレンジピール、スモークパプリカのパウダー、オリーブオイル、おろしにんにく、塩、黒胡椒で和えたもの)、ロメインレタス、これにトーストしてバターをたっぷりぬったバゲット。セロリとにんじんのスティックだってこれなら息子ももりもり食べる。
同じようなものを並べても毎回新鮮に感じてしまうのがなんだか不思議。

Tuesday 1 November 2011

きょうのつぶや記

以前は4局しか見れなかった我が家のテレビ。
見かねたテレビっ子の義父が、デジタルチューナー内蔵のテレビをクリスマスにプレゼントしてくれてBBCのデジタル放送がいくつか見れるようになったものの、民放のチャンネルは相変わらず2個のまんま。それがある日ジーニーがぼわんっと出てきてちょちょいっと魔法をかけてくれて、チャンネルの数が突然数倍に・・・なわけないですね。はい、地デジ移行のおかげで、うちでも人並みに(全部ではありませんが)Freeviewが見れるようになりました。Freeviewというのはそのまんま、無料のデジタル放送のことです。

はじめは「でも別に見るもんないよね。」と言っていた私と夫ですが、それも最初だけ。私最近、とってもテレビっ子なのです。
毎日少なくとも1時間は見てます。渡英してからはテレビを見ずに過ごすことが1週間続くのが日常だったのでこれはけっこうな変化です。
寝る前に1度はテレビをつけておもしろそうなものを見てみることがまるで日課のきょうこの頃。エジプトのミイラ技術(?)の謎を解明する番組だったり、イギリスの国産林檎に関するドキュメンタリーだったり、ドラマだったり、シットコムだったり、スタンダップショーだったり。同じ映画が何度も放映されていることも少なくないので、最近は『キングコング』の巨大虫が襲ってくるシーンばかり見てるような・・・。余談ですがピーター・ジャクソンは絶対絶命のシーンを演出するのがうまいなあと思います。そしてナオミ・ワッツは好みの女優さんではないですが、薄幸とかゴシックな雰囲気を醸し出すのにおいては彼女の右に出る人が思いつかないほどです。

日本の元同僚は、テレビ番組を7時から3時間ほど録画しておいて、深夜過ぎに帰宅してから例えば『ドラえもん』なんかを見てほっとするのだと言っていました。あの時は気づかなかったけれど、私も似たようなことをしていたかもしれません。夜帰宅してあたためた夕食を1人でとりながらNHK教育テレビでぼーっと語学番組をえんえんと見て、ゆっくりとスイッチをオフにしていたのかな、今思えば。

英語ではテレビっ子はcouch potatoだとかsofa spudと訳されるようです。でもそれだとlazyなイメージが強くて、昨今の”テレビっ子”の使われ方のいわばテレビ好きといったニュアンスが伝わらない気がするなあ。TV aficionado?そこまで情熱的ではない。TV buff? TV junkie? TV addict?
たぶん私の場合はTVaholicが一番近い気がします。

I'm a bit of a TVaholic recently.
最近ちょっとしたテレビ依存症です。