Sunday 8 November 2015

土鍋でつくるキジとフェンネルのタジーン

 きょうはウチですっかり珍しくなった、肉料理です。
秋はgame=狩猟肉の季節。食べるのはgameだけにしているので春夏はあまり縁のなかった肉料理ですが、この時期は週に1度くらいは食べることにしました。
とはいえ、今週は宅配でなぜか2羽も届いたため、どどんと土鍋いっぱいです。3食分くらいありそう。

キジはよく洗って余分なところは思い切って取り除きます。処理が大雑把にしかしてないことがほとんどなので、皮の下にも埋もれている羽を除くため、皮もはぎます。きれいになったらもも肉とむね肉を切り分けます。
お肉でタジーンを作るときはいっしょに入れる野菜を考えるのが楽しいです。今回はシャロット、フェンネル、セロリをたっぷりと。タイム、レモンの塩漬け、それから台所の窓辺ですくすく育っている月桂樹の葉も入れました。
まずお肉を両面焼いてからいったん取り出し、次にシャロットと塩胡椒を加えて炒め、それからフェンネルとセロリも加えてさらに炒めます。本来ならお酒は入れないのかもしれませんが、個人的にここでお酒をグラスの半分ぐらい加えたい。白ワインかヴァムースがあればそちらを、なかったので日本酒を使いました。じゅーじゅーとアルコール分をとばしつつ、ここでお肉を鍋に戻します。野菜のじゅうたんの上に並べて寝かせてあげる感じ。材料がヒタヒタになるくらいお水を加えたらタイム、月桂樹の葉、クシ切りにしたレモンの塩漬けをバランスよく配置し、あとは蓋をして1時間半から2時間ほど、コトコト煮込むだけ。いったんとろ火にしておけば放っておいても土鍋がお肉をほろほろに柔らかくしてくれます。

クスクスもいいけど、きょうは雑穀ごはんといただきました。大のお気に入りのローズハリサをたっぷり添えて。

Friday 6 November 2015

スープボックス

スープのレパートリーを増やしたいのです。

Tuesday 1 September 2015

ハリサを使って

茄子とズッキーニとトマトのローストに玄米雑穀ごはん。

茄子にズッキーニにトマト、どれも私の大好きな野菜です。
親しい八百屋さんに頼めばその日に市場で調達して来てくれるので、トマトなど旬のうちに箱買いしてせっせと食べます。
国産トマトが5キロ入りで£3.50。
なんという至福。

ところで最近カフェなどでよく使われていて気になる、ハリサという北アフリカの唐辛子ペーストがあります。1枚目の画像は初めてそのハリサを使った時のもの。豆乳ヨーグルトに混ぜてソースにして添えただけ。これは野菜と和えたほうがよかったなというのが正直な感想。
いくつかの銘柄を試してみましたが、今のところこのBelazuのものを愛しくなるほど気に入っています。だってそのまま食べても美味しいんですよ。
マリネに使ったり、サンドイッチやディップに使ったり、カレーの仕上げに入れてみたりと自己流で色々と試してみていますが、それを考えるのが楽しい。
私の中ではXO醤以来のヒット調味料なのでありました。
あまりに気に入っているのでこれが使いたくて献立を考えたりしてるので、同居人達には迷惑な話かもしれません。

Monday 3 August 2015

ヴィム・ベンダース×セバスチャン・サルガド

映画オタクだった10代の頃は少ない貴重な仕送りの中から、20代で働き始めてからは微々たる収入の中から、まずは映画代を捻出して暮らしていました。
父親の買ってくれたテレビはさっさと中古買い取り店に売りとばし(それからテレビに縁がない生活が10年続く)、映画は映画館で見るもの、が信条でした。

それが時代もライフスタイルもすっかり変わって、映画もテレビ番組も、NetflixやAmazon Prime Instantといった契約しているVODサービスを利用するか、BBCのiPlayerで見たいものを見たい時にという感じ。これは以前にもここに書きました。こういったサービスのおかげでDVDを買う事もなくなりました。まだまだレンタルでストリームすることのできない日本のドラマや映画を別にすれば(外国にいながら日本のアマゾンを利用してそれができたらどんなにいいでしょう!)それ以外のたいていの作品、例えばNetflixでも NowTVでも見つからない作品はAmazon Prime Instantでレンタルするか購入してしまえば、ログインさえすればいつでも見れるのですから。購入した場合もダウンロードせずともよく、デバイスのメモリを取られる事もありません。
これだけ便利なのですからイギリスのDVD市場が瀕死の状態なのも時代の流れとしか言いようがありません。
その流れで言えば、とくに音楽は映像よりも前からそれが普及しているのでCD市場もさらに縮小してゆくでしょうね。個人的にもジャック・ホワイトの新作以外でCDを買うことは、この先ないのではないかと思います。自分のものにしたいアルバムはAmazon Music Appを使って有料でMP3をストリーム又はダウンロードし、広告が入っても順番がバラバラでもとにかく聴ければいいというのであれば、Spotifyの無料アプリで聴き放題。
本もそうなっていきそうです。近いうちにKindle Paperwhiteを入手する予定なので、古本あさりをするのも減ってゆくことでしょう。私の場合ほとんどの読み物は、一度最後のページまでたどり着いたら読み返すことはないのです。ただ、この先もずっと何度も手に取りたくなるであろう本はやはり紙がいいなと思います。

話がそれてしまいましたが、とにかく、今では映画館に足を運ぶのは選り抜きの作品を是が非でも劇場で見たい時か、親子3人でのレジャーの一貫としてか、私と夫の記念日のみ。

そんな私達のスタイルがますます助長されるというか、さらに一歩進むというか、そんなサービスがあるのです。
Curzon Cinemaという現在ロンドンを中心に10館持つ映画館チェーンが私の住む街にもオープンし(Curzonはインディペンデント映画やアートフィルムを扱うシネマで、昨今ちらほら耳にする、ロンドンでやっているお芝居を、自分の街の劇場のスクリーンで、生中継で鑑賞するというようなイベントもやっています。レイフ・ファインズ見たさにある作品のそういった鑑賞券を買ったことがありますが、なかなか面白い体験でした。)、さらにそのCurzonがホームシネマサービスをやっているということを少し前に知ったのです。アキカウリスマキの作品もサラッとリストに入ってたりして、オタク指数高し。

そんな我ら、人生の節目・記念日に映画館にゆく習性がありまして、しかもいつもたまたま場に似つかわしくない作品を見てきました。 重い、暗い、長い映画。
ロムコムを選べばよさそうなものなのに。でもそんなことが数回あってから、記念日には重い、暗い、長いのOKN映画を見るのが習わしになりました。

されど今年は見たいOKN作品を見つけられず、その替わりにこんな素敵な作品が見れることがわかって、伝統を無視してこちらを見ることにしました。残念ながら地元の映画館ではやっていないので、先に書いたホームシネマサービスを利用して。

大好きなベンダース監督が撮った、夫の好きな写真家のドキュメンタリーです。

まずは近所のイタリアンレストランで晩ごはん食べて来よう。
せっかくだから二人でいってらっしゃいという息子のことばに甘えて。

ホームシネマなのに、大興奮。

Sunday 12 July 2015

白ポレンタ

ポレンタは私にとって究極のcomfort foodのひとつ。
でも食べるのは1年以上ぶりです。
なぜならたっぷりのバターとパルメザンは欠かせない材料だと思っていたから。
だけどピザだってずっとdairy freeでおいしくできているのにポレンタができないはずはない。
というわけで、夫が作ってくれました。植物性のチーズもどきと、バターもどきを使って。
プラムトマトとひよこ豆のグレイビーにアーモンドとローズマリーのトッピング。好みでトリュフオイルを垂らしてもおいしいです。

Tuesday 7 July 2015

太陽と釣り

人気の缶詰バー、Sol e Pescaに、今年は迷わずにたどりつけました。

Sunday 5 July 2015

坂道の街をはぐれまくる

いつか行ってみたいなと思っていたリスボンを訪れたのはちょうど1年前。
またきっと来よう、と心に誓ったけれども今年は色々と事情があり我慢するつもりだった。
だけれども、ただのんびり読書したり、絵を描いたり、書き物したりするつもりで前々から取っていた2週間の休暇が近づくにつれて、やはりどうしても、どうしても行っておきたいという気持ちが押さえきれなくなり、飛行機の便と宿泊先を予約した。
息子はともかく、夫はとてもくっついて来たそう。数日なら来てもいいよと言い(夫、大喜び)、息子も誘ってみたけれど、いいよと辞退された。息子は私と同じで一匹狼なので、一人になりたい気持ちがよくわかるらしいのだ。

というわけで、今年は9日間、自由とリスボンと食を満喫してきた。
去年の倍の日数なのと、2回目なのでさすがに今年は街歩きに加えてずいぶん観光もできた。とはいえ、そもそも私は滞在型のんびり旅行者でありあちこち精力的にまわるタイプではないので、その私にしては、というレベルなんだけど。

食べる事に加えて買い物も大好きなので色々買ってしまったが、なんといっても一番のお土産は思い出。それからこの、肌身離さず持ち歩いたのでボロボロになった地図とガイドブック。
去年のガイドブックがあまり私には向いていなかったので今年はこのPocket Rough Guideにしてみたが、必要な情報がコンパクトにまとめられていて正解だった。今のところはこれがおすすめ。と言いつつ今年10月に発売予定のLonely Planet Lisbonの最新版を買うつもりなのだ。というのも、このRough Guideについていた地図、私が宿泊したエリアに限って間違いだらけで、ただでさえひどい方向音痴の私はそのおかげで必要以上に迷った。初日なんて、近所の食堂で夕食をすませたあと散歩がてら買い物に行き、いざ帰ろうとしたら地図はもちろんのこと携帯電話のGPSを使っても借りていたアパートにたどり着けず真夜中過ぎまで同じところをグルグル迷ってしまい、さすがの私も泣きそうになった。というわけで内容はいいけれど、地図はちゃんとしたのを別に買うのがよいと思った次第。

Tuesday 21 April 2015

天使の取り分 おまけ

グレンコー



ネス湖
休暇はどこかに行くのかと聞かれて スコットランドに行くと告げると、なんて羨ましいとか、素晴らしいとか、皆に異口同音に言われ、イングリッシュ(イングランド人)のスコットランドに対する憧憬のようなものを感じました。確かに風景は美しく、携帯電話がまったく役に立たない、ある意味、辺境秘境。
もちろん、たまたま私達のルートがそうだったのかもしれませんが。
グレンコーは夫が子供の頃よく休暇を過ごした場所だそうで、彼の強い要望で行きました。残念ながらアイラ島を出るフェリーのキャンセルが相続き島を出ることができなかったため、ゆっくり時間を割くことができなかったのが残念ですが、いつかまたぜひ訪れてみたいところです。
ネス湖は息子の希望で。やはり観光客多しでしたが、ここで宿泊したB&Bは周辺にキジがうろうろしているような奥まった場所。静かな環境で、心地よいベッドでぐっすりと眠れました。

エジンバラ




エジンバラの個人的な(あくまで個人的な)印象はヨークとロンドンを足して、ロンドンの都会指数をうんと引いた感じ。 それまでのどかな田舎でゆったりと過ごしていたのに突然騒音、排気ガスに引き戻され、なんだか悲しくなってしまいました。でもお店を見るのは楽しいし、お買い物もできたし、評判のレストランにも足を運んで大変おいしい食事を楽しむことができました。(アイラ島の難題は、外食かなあ。B&Bのご主人の手料理がおいしくて救われました。)フランス人のご主人がいる小さなカフェで食べたケーキもとろけそうに美味しかった!


というわけで駆け足で過ぎたスコットランドロードトリップは旅日記も駆け足で。

好きな映画のジャンルのひとつがロードムービーですが、自分でするのも大変楽しいロードトリップ。そういえば、この旅行スタイルは大嫌いな飛行機に乗らなくていいんだということに今更気づきました。軍艦島への木の葉のように揺れる船に乗って以来、船の旅も苦手なので、もうこれからは車移動しかしないなどと、続きもしない決心をしつつ旅日記の締めくくりとしたいと思います。

天使の取り分 Ochd

海岸の数だけ、海の表情がありました。