Sunday 25 September 2011

旅人

日本の音楽はほとんど聴かない私ですが、スピッツは好きなんだなあ、なぜか。
彼らのアルバムは2枚しか持っていないけれど、そのうちの一枚、『花鳥風月』はこの曲がとても好きなので買ったのを覚えています。
そして同アルバムから私がとっても気に入っている曲が『おっぱい』。

カラオケでもよく歌ったけど日本語のちょっとわかるカナダ人の友人たち(♂)は大喜びしてサビの部分を合唱してました(笑)。

というわけで今週のうたはその名曲です。

Tuesday 20 September 2011

シナモンとクローブ風味の焼きりんご

夕食後、茶助が作ったベイクドアップル。
レシピはおなじみのRiver Cottage Everydayからです。(ページ下を御参照ください)

この3日間、毎夕食後「さぁアイスクリームを添えたレーズンたっぷりのベイクドアップル食べたい人~?」と呼びかけていた夫。
私はともかく、スウィーツ別腹を備えているはずの息子までがなぜだか気分がのらなかったようなのですが、3日も言い続けられるるとさすがに可哀相になり、いただくことに。
さっそく嬉々としてりんごを洗い、芯を取り除く作業にかかる夫にチラと目をやり、本当にデザート命なんだなあと改めて思いました。

そんなデザートシェフの夫の焼きりんごはシナモンとクローブがなんともよい風味。

我が家、相変わらず秋のりんご祭り開催中。

追記:
こちらにレシピを見つけました。
材料にクローブは見当たらないので茶助がアドリブで加えたようです。

りんごとギネスのソーダブレッド

基本のソーダブレッドの材料は薄力粉、重曹、塩、ヨーグルトかバターミルク。
このソーダブレッドのレシピはこちら
スペルト小麦がなければ普通の全粒粉で、バターミルクがなければヨーグルトで代用しても大丈夫です。ヨーグルトのタイプによってはギネスの量を少し増やさないと水分が足りないかもしれません。
また、オイルが100mlは多すぎるよ~と思われる方は半分の量でも。

こうして見ると、なんだか最近りんごの入ったものばかりだ。

Friday 16 September 2011

私にとってのアップルパイ

かなり前に作ったアップルパイ。
確か息子が食べたいというので朝っぱらからブランチ用に焼いたものです。
とはいえ、市販のパイ生地を使っているのでりんごをちょいと煮て、生地を伸ばすだけでしたが。。。

幾重にもなったサクサクのパイ生地はイギリスではpuff pastryと呼ばれるのですが、オールバターとそうでないものがあります。買い物する時は確かめてオールバターのものを買います。

クランブルにはあれだけ色々入れるくせに、アップルパイの場合はフィリングはりんごのみでないと食べれません。いろいろ入ったものや、生地がpuff pastryでないタイプのものは苦手です。
私はどうもいまだにフランソアの長崎住吉店の100円アップルパイの味が忘れられないようです。

アップルクランブル

こうして見ると、なんじゃこりゃ?ですね。
いただきもののブラムリーアップルで作ったアップルクランブルです。
りんごとの組み合わせが好きなので、フィリングにはいつもシナモンを混ぜます。食感には軽くトーストした胡桃をざくざく切っていれ、甘みにはレーズンやサルタナをたっぷりと。なのでお砂糖はマスカバドシュガーかブラウンシュガーをごく控えめに加えるだけ。クランブルに使うバターは無塩がなければ冷蔵庫にある有塩バターを使っちゃいます。その分、お塩をはぶけばいっか、と。
そしてHugh(ページ一番下に彼の料理本を紹介しています)のレシピを知ってからはクランブル(トッピング)にオーツを加えるのが定番となりました。

バニラアイスをのせて、マグカップたっぷりのエスプレッソとともにいただきます。

Thursday 15 September 2011

秋の味覚、収穫

おとといの夕方、友人のデイヴィッドから電話があり、
「梅*、りんご食べる?」
と聞かれました。
いつも何かと親切な彼にそんな質問をされたら「りんごをあげるよ」と言われているのと同じことで、食べるわよと答える私の声はすでに弾んでいたことでしょう。

先週末から吹き荒れていた強風で落ちて傷まないうちにと、庭にたわわに実ったブラムリーアップルを急いで収穫したら200個近くあったそう。
というわけでいただいたツヤツヤのりんごたちです。

まずはアップルクランブルを作っておこう。
今夜のデザートはクランブルかパイだなってぜったい期待して帰ってくるはず、うちの甘いもの好き男子ふたり。

Tuesday 13 September 2011

Let's Get Leathered.

夫チャッキーの誕生日、今年はあるテーマがあったのです。
何がテーマか当ててみます?当ててみます?

当ててやろうではないかと思ってくださった頼もしいお方、ここからはゆっくりとスクロールしていって下さいませ。

ヒント①
これでピンと来た方がいたらびっくりです。





ヒント②
サイバーパンクが好きな人にはわかったかも。





ヒント③
お酒好きな方、もうおわかりですね。






Ta-Dah!

今年のバースデーのテーマは、"Gibson"でした。

①夫の大好きな映画、『北北西に進路をとれ』:この中でケイリー・グラントが注文するカクテルが”Gibson”。
②夫はビリー・ギブスンのSF小説に目がない。
③①の材料となるジンとドライベルモットとカクテルオニオン。彼は①の影響で学生の頃からこのマティーニを飲み始めたらしい。

Gibsonマティーニセットに添えた付箋には"Now let's get leathered."と書いたものの、その日は二人ともギブソンを二杯だけ楽しんでおわり。私たちも年を取ったというか、大人になったものよねぇ。
ちなみに私はshakenよりもstirredの方が好みです、ジェームス・ボンドさん。

それにしても、この日のためにどれだけNoilly Pratを探し回ったことか。どこを探してもない。お酒の種類ならここ!というところにも足を運んだけれど残念ながら在庫なし。田舎街の悲しさ?
もう他のベルモットでいいかーという思いがふと心をよぎりましたが、いえ、あきらめなくてほんとよかったです。達成感(笑)。

《業務連絡》
しんさん、インスピレーションありがとう!

Wednesday 7 September 2011

坂道にて

今日、あるお店を探していました。
ひどい方向音痴なのですが、2度ほど行ったことあるし、なんとかなるさとてくてく。

でも途中まで行ったところでやっぱりなんだか不安になり、道の反対側を歩いていた女の子にこの辺にある×××ってお店知ってる?と聞いたところ、道順を教えてくれ、
「私も途中まで同じ方向だから。」
と言ってこっちよと手招きしてくれます。

「ここには越してきたばかり?」
と聞かれ、いいえ、3年以上もいるんだけど、あなたは?とたずねると、
「今1年経ったところ。」

そこは学生が多く住む区域なので
「じゃああなたはきっと学生さんね。」
と言うと自分は学生助産婦なのだと言って、分かれ道に着くまでの間、並んで歩きながら学生生活のことを話してくれました。

うっすら汗ばみながら坂道の頂上まで来ると、
「ここを右に曲がってまっすぐ行けば着くわ。私はこっちなの。それじゃあね。お話できて楽しかったわ。」
と彼女が言い、
「私もよ。頑張ってね。」
と言って別れました。

日本人の良いところは親切で正直で勤勉なところだと思いますが、イギリス人のこういう人なつこいところ、laid-backなところにすっごく愛着を感じてしまいます。
道で見知らぬ人とすれ違う時に相手に微笑んだり、こんにちはと言ったりすること日本ではあまりない、というより、微笑んだりしたら気味悪がられてしまうと思いますが、イギリスではよくあって、ふっと心が和まされます。
なのになぜレストランやお店のサービスにこうもしょっちゅう居心地悪い気分にさせられるのかって疑問はおいときましょ(笑)。

Sunday 4 September 2011

本日のおやつ

少々のオリーブオイルと塩をふって、200度のオーブンで40分ほどホイル焼き。出来上がったら各自好みでバターをぬったり、お醤油もたらしてバター醤油味にしてがぶり。

小学生の頃、夏休みはよく母方の祖母宅に預けられていました。
農家なので真夏は伯父と伯母はお昼ごはんを済ませるとしばしお昼寝。
本当につまらなかったぁ(笑)。
農業にたずさわる方ならご存知と思いますが、『家の光』なんて読みながら時間をつぶしていました。
3時になると祖母の用意してくれたおやつの時間。伯父や伯母の育てた西瓜だったり、メロンだったり、おイモのふかしたんだったり。お砂糖をまぶしたトマトなんて時もありました。これを人に話すとかなり気持ちがられるのですが、あの頃はそれがおいしかったんですよ。
そして塩味のきいた茹でとうもろこし。
お鍋にいっぱい茹でてあって必ずおかわりして食べていたように記憶してます。

それにしても、子供の頃からとうもろこし、栗、柿、メロン、お米と緑茶は買わないもんだと思ってました。
親族の誰かがどれかを作っていたからなんですけど、最近はもらう機会も減ったのか、母もさすがに緑茶は買っているようです。お米は自分たちで作り、野菜もいろいろ育てています。

とうもろこしを齧りつつ、なんだか年月を感じてしまいました。

チョコレートオレンジトルテ

オレンジとチョコレートってとても合う。
Jaffa Cakeはあんまり好きではないけどダークチョコレートをみずみずしいオレンジと一緒に口に放りこむとえもいわれぬ幸福感。

ある日チャッキー(夫)が作ったデザートでした。
レシピはMoro Eastから。

Saturday 3 September 2011

鴨と五香スパイスのオレンジロースト

などと適当につけましたが、そのまんまです。
いつもの宅配サービスで鴨の脚を注文して届いたはいいけれど、Jamieが30-Minute Mealsで使っていたのは鴨の胸肉だと気づき、予定が狂ったけれど(30分で完成するはずだったのが少なくとも4時間半かかることに・・)Jamie's Dinnersのプラムと鴨脚のレシピを参考に以前作ったオレンジソース煮を思い出しながらローストすることにしました。

家にあるもので「こんなもんだろ」なテキトーさで作った工程。
オレンジ1個分の絞り汁と1個分のゼスト(皮)、マスコヴァドシュガー大匙2、八角軽くひとつかみ、和醤油大匙4、シナモンスティック1本、乾燥唐辛子をナイフでぷすっと刺して3、4本、フェンネルシード小匙1、クローブ5、6本、挽いた花椒小匙1、生姜粉を小匙1、ひまわり油とくっと適量。
これに鴨脚4本を入れ最低2時間マリネする。
すべてを少し高さのあるロースト用トレイに入れたら鴨の皮の方を上にしてオーブンに入れ、170度で2時間10分くらいロースト。
できたら鴨は取り出し、トレイにたっぷり浮かぶダックファットを取り除いたら、残ったソースの味を見て必要であれば調味し、鴨に少々かける。刻んだコリアンダーをぱらりとのっけて完成。

マリネに使った八角、シナモンスティック、花椒、クローブ、 フェンネルシードは五香粉の替わりなのです。お店で簡単に手に入るものの、めったに使わなさそうなこの中華スパイスの粉を買うにどうしてもいたらなくて。
ちなみにチリソースなどでも、お店で買わなくてもうちにあるトマトピューレ、生姜、にんにく、酢、唐辛子、醤油、砂糖でできるからいいやって、たかが1ポンドくらいをケチって買わないで済ませることが多いのでした。余計な容器がどんどん増えるのがいやだっていうだけなのですが。少々手間はかかりますが、利点は市販のソースなんかにたいてい含まれる保存料やEナンバー(添加物)を避けることが出来る点です。

さて、鴨脚---お肉がちゃんと柔らかくなっているかとても心配でしたが皮はパリっと、お肉は骨ばなれよく、味もしっかりとしみ込んでいて、あら、なんだかわりとイケるかもしれない、な出来でした。
ほぼ満足。

残った鴨は翌日のお昼ご飯のミーゴレンにサラダと添えました。

Thursday 1 September 2011

編み物

いつも思うのですが、編み物するのには夏が都合がいい。日が長く、朝4時半くらいから夜10時くらいまで自然光でできるから。冬は極端に日が短くて自然光で手仕事ができるのは7、8時間くらい。ずっとこの国の暗めの照明で編み目なんぞ見ていると目がとても疲れてしまいます。

などと人に言うと、私がセーターとかベッドカバーとか、大作をばんばん作ってるんだと良い方に考えてくれるのでしっかりと前置きしないといけません。編むと言ってもマフラー専門なのですと。

小学生の頃に手先の器用な叔母が鈎針編みを教えてくれ、野生児なくせに人形遊びも大好きだった私は、叔母から余り毛糸をもらい、リカちゃんのスカートなどをぐるぐる編んでいました。
たいして器用な方ではない上に大雑把な私はうまく編めないことに苛立ち、人形のスカートを何着かと敷き物みたいなものをいくつか編んだ後は飽きてしまい、編み針もなくしてしまいました。
それから20数年。
ある日、いつものようにTSUTAYAでぶらぶらしているとふと編み物の本が目に留まり、なぜかものすごく編みたい衝動におそわれ、すぐにその本を購入するとそのまま手芸用品店に直行して鈎針と毛糸をいくつか買い、その年の冬休みは毎日編み物をして過ごしました。久しぶりで何にも覚えていなかったので本を見ながら編んではほどき、ほどいては編み、ようやく息子のマフラーが完成。
折りしも、時はハリウッドスターたちの間から広まった(ジュリア・ロバーツなんかが撮影の待ち時間に編み物をしていた)大編み物ブーム期。Stitch n' Bitch、Knitting Cafeなどという言葉を雑誌で見たり、日本でもくわえ煙草で編み物をする男性の姿がテレビでレポートされたりしました。チャッキーがジャパンタイムスだったかデイリーヨミウリだったか(もしくは別の新聞)で『英国の刑務所、囚人の活動に編み物を取り入れる』という記事を目にしたのもその頃。まだ小学生だったオレサマが自分も編んでみたいというので教えてあげたりしました。

棒針編みを始めたのはイギリスに来て最初の冬。
日本から持ってきた棒針編みの本だけではわからなかったので町の本屋さんで編み物の本を何冊か見てみたけれど、日本とはちょっと編み方が違うということに気づき自分の本をまた見直して。鈎針編みの時とは比べ物にならないくらいの試行錯誤を繰り返してようやくスムーズに編めるようになりました。

でも編むものといったらやっぱりマフラー。ひたすらまっすぐ。
細めの、カシミアの毛糸で編みたかったのだけど町のデパートにある手芸コーナーでは注文しないとないと言われたので、ベビーアルパカの毛糸を選びました。柔らかくて肌触りがよくてそれはそれは素敵な感触。

編み物の達人に話したら、なーんだマフラーか。私はセーターもカーディガンも1週間で編んでいたものよ、と笑われてしまったけれど、いいんです。私はセーターもカーディガンもお店で買います。Bodenのディテールにこだわったかわいいニットウェアなんか自分で編めませんもん。
私にとって編み物は心を癒す時間。ひたすら棒針や鈎針を動かして毛糸をすくうだけ。下手の横好きが織り成す編み目の饗宴。表目裏目、二目ゴム編み鹿の子編み。連続して編むのは1時間が限度で、その気になるまでは数週間放りっぱなしなんてこともしょっちゅう。

8月の半ば、木の葉の色が変わり始めたなと思ったら、昨日、通りにはもう落ち葉がカサカサと音をたてていました。秋です。世間的に季節的に編み物を始めるときです。
先日町のデパートの手芸コーナーで落ち着いた色合いのモヘアの毛糸を見かけました。誕生日が近い人がいるので、そのlovelyな毛糸で今年最初のマフラーを編もうかな。そして今年は手袋なんかも編んでみたいな、とこう思っている9月1日の私なんでした。