Sunday, 6 February 2011

白のシマシマ

アメリカはデトロイト出身、ジャック&メグ・ホワイトの2-pieceバンド、ホワイトストライプスが2月2日に解散を発表しました。
口をあんぐり開けてしまうようなアルバムを6枚もこともなげに(あるいはそうであるかのように)こしらえ、これこそギグなのだっと心臓がどきどきしまくるパフォーマンスを記録したライブビデオを撮り、ルックスもサウンドもあらゆる意味で稀有な存在、The White Stripes
ジャックの類まれな才能はストライプスだけではおさまりきれず、映画のサウンドトラックに曲を提供し、映画出演もし、他のミュージシャンのアルバムのプロデュースを手がけ、ストライプス以外に二つのバンドを結成。
まさにとどまるところを知らない、彼の才能と貪欲に新しいことを試すエネルギー。

ジャック・ホワイトは、ジム・モリスンやカート・コベインのように切り裂くように天才的で衝撃的で、その誰に対しても媚びない音楽性で成功を収めているけれども、かの二人のような反社会的なタイプでも壊れてしまいそうに繊細であるがゆえに自虐的になってしまうタイプでもないようだ。
幸せな結婚(再婚)をして二人の子供をもうけ、自分のレコードレーベルまで持つようなビジネスセンスまで持っている。成功しても型にはまらずまるでマッドサイエンティストのように興味のベクトルの向くままに創作活動を続けているように見える。
俳優でいえばジョニー・デップのようなそんな芸当、めったにできるものではない。
あくまで個人的な意見ですけど。

そんな彼はいつの間にかギターの神様たちと肩を並べるまでになった。It Might Get Loudではギター小僧たちの神様、レッド・ヅェッペリンのジミー・ペイジやU2のエッジと共演し、彼らが普通の人に見えてしまうほど(ジャックのファンとしての意見なのでペイジ&エッジファンの方はなんだとーとか生意気なーとか怒らないで下さい)の天才的な音楽バカぶりを見せている。

そんな彼の足を、決してうまいとはいえないメグのドラムが引っ張っているんじゃないの?などと何もわかってないヤカラたちは言うけれど、それは間違いだ。ストライプスファンなら皆わかっている。メグの個性のないホワイト・ストライプスなんて考えられない。メグのドラムを聴きなれると、ラカンターズのドラムの音が鼻についてくるほどだ。

二人のライブをいつか絶対見に行きたい。、
せめて一生に一度は彼らの演奏を生で聴きたい&見たいと言っていたのに、それが叶わぬことになるとは。。。泣けた。
泣けました。
彼らのウェブサイトの「もうライブ活動をすることもない」というのを読んで、大人泣き。

しかし彼らの「これまで作ってきた美しく特別なものをそのままの形で残したいのだ」という気持ち、よーくわかる。
バンドがprimeの時に潔くページを閉じるのはある意味賢いともいえるでしょう。

WSの6枚のアルバムはすべて私の宝物。
おばあさんになっても聴いていたい。


最後のアルバムとなってしまったIcky Thumpの中から。
bluesyなのにrock。こんなことができるのはジャック、君だけだ。



日本盤の『エレファント』にボーナストラックとして入っています。
Blancheというバンドの曲だそうですが、WSのカヴァーで私のお気に入りに。


最後に、私の人生を変えたアルバムと言っても決して言い過ぎではない、『ホワイト・ブラッド・セルズ』の中から。
のっけからの”きゅいい~ん”に脳みその未使用エリアが覚醒しました。

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