Tuesday, 21 April 2015

天使の取りSeachd



アイラにあるのはウィスキー蒸留所だけではありません。農場だってあちらこちらに。人口が少ないだけに放牧をするための土地はたっぷりとあるようです。
カメラを向ける私とじいっと見ていたけれど、そのうち飽きたのか一心に草を食べはじめた。
有刺鉄線に首を押しつけて、痛くないのかな。
イングランド同様、いえ、もしかするとそれ以上にスコットランドのいたるところにも羊がいるわけですが、アイラも例外ではありません。道をゆったりと渡っていたり、食事に夢中になって車が来ても動いてくれません。この羊の横も傷つけたりしないように徐行しながら通り過ぎました。 
初めて生で見たハイランド牛。この長い体毛、なんて素敵な牛。「雰囲気がカート・コベインみたいだ。」と夫。 
放牧されているハイランド牛の母子が道を渡っている!と興奮して見とれていたら、羊と違ってワタワタと去ってしまった。それを遠くから見守るようにしていたこのブル。威厳たっぷり。

天使の取り分 Sia

 牡蠣にシングルモルトを垂らして食べるらしいことは『もし僕らのことばがウィスキーであったなら』で読んでいたけれど、初日に体験できるとは思ってもみませんでした。滞在先のB&Bのご主人は実に気前よく島の蒸留所で作られる様々なシングルモルトを毎日振る舞ってくれたのですが、着いたその日にこの牡蠣をごちそうしてくれたのです。
まずは普通にレモンとタバスコでいただいて、次にいよいよシングルモルトで。
さてその味はというと、お、お、おいしい。
この個性豊かなウィスキーで生牡蠣をだなんて、正直言って好みでないかもしれないなと予想していたのですが、これはくせになります。

アイラのウィスキーは大好きになるか嫌いになるかどちらかではないかと思いますが、私は大好き。でもそれは、単純にウィスキーの味だけではなく、作られているところを見たからだったり、島で出会った人々のことだったり、自然や、食べ物や島の美しさだったり、いろいろな思い出が相乗効果をもたらすからかもしれません。
大麦麦芽。これがあのおいしい飲み物になるんだ。

天使の取り分 Cóig



水切りする。はしゃぐ。たそがれる。