Sunday 21 April 2013

てくてく

買い物帰りのバスの中。窓の外を見るともなしに見ていたら目に飛び込んできた、丘の斜面いっぱいに咲いた水仙。

お天気もいいことだし、家に帰り着き買ってきたものを所定の場所に収めると、夫を誘って散歩に出かけました。
私にしてはそうとう珍しく、カメラ持参で。

”ダファデル”と聞こえるこの花の名前、綴りをはっきり覚えられなかったのですがNurse Jackieというお気に入りのドラマを見ていたら10歳の女の子がテストのために綴りを暗記しているシーンがあり、それでやっと覚えましたよ。D・A・F・F・O・D・I・L、よし!
公園を流れる小川の川辺に生えている木の枝が地を這うように横に伸びている。
この黄色い草花、buttercup(金鳳花)ではないし、なんというのだろう?
ほんの30分くらいのつもりだったのにやっぱり2時間くらいてくてくしてしまった。

私にしてはまれなネイチャーショットでした。

《追記》
花の名前、これかもしれません。
http://www.biopix.com/yellow-wood-anemone-anemone-ranunculoides_photo-90943.aspx
http://mobile.wildlifetrusts.org/site/wildlifetrusts?url=http%3A%2F%2Fwww.wildlifetrusts.org%2Fspecies%2Fwood-anemone#2653
Wood anemoneって3月から5月頃に森林に咲くようで、条件もぴったり合います。白い方はただのwood anemoneで黄色い方がyellow wood anemoneになるのかな?

Wednesday 17 April 2013

Chioggia Beetroot and Black Grapes Salad

 
ホイル焼きした渦巻きビーツ、葡萄、ミントにレモン汁をたっぷりかけ、オリーブオイルと塩とバルサミコ酢のドレッシングをかけていただきます。
このぶどう、ミッドナイトビューティという品種なのですが年間を通して手に入る赤葡萄のように皮に渋みがなく、実の甘さのみがストレートに味わえるんです。試しにビーツといっしょにサラダにしてみたのですが、加熱して甘さを増したビーツともよく合いました。ミントの清涼感が加わるともうデザートといってもよいくらいです。レモンはたっぷり過ぎるくらいかけても大丈夫。
ちなみに生の渦巻きビーツのサラダも作ってみたけれど、いかんせん渋みがきつすぎます。ビーツの生食はピクルスならよいかもです。
二品目は川津幸子さんの『100文字レシピ』に紹介されている、彼女がクレタ島で出会ったという一品をずいぶん久方ぶりに作ってみました。適当に割ったフェタチーズにドライオレガノをふり、オリーブオイルをかけるだけというものであまりに簡単なので本に載せるかどうか迷ったそうなのですが、なんの、載せていただいてたいそうよかったです。そういう食べ方、人が教えてくれない限り思いつきませんもん。ドライオレガノでもすごくおいしいのですが、今回はフレッシュのグリークバジルに替えてみました。
こんな風貌をしてますが、香りはしっかりバジルです。
こんもりと茂ってまだまだたくさんあるので次はオムレツにでも入れてみようかなと思います。

本日のディナー、あと一品は少し前にも作った全粒粉スパゲティ・イン・サルサにブロッコリやチリやタイムを加えた派生バージョンでした。にんにくなんかも入れてお酒も加えて旨みアップをはかりました。

先週の木曜日から来る日も来る日も野菜たっぷりの晩ごはんを作って1週間が過ぎました。気づいたらお肉を食べてませんでした。(あ、お昼のサンドイッチにハムをはさんだりはしたっけか。ポニョ以来私の中でのハムの位置が格段に上がってしまってます。)
パスタだったりカレーだったりまぜ御飯だったりポレンタだったりうどんだったりの炭水化物プラス毎日サラダが二種類って、やればできるんじゃん、ワタシ。

こんなにやる気まんちくりんなのは先週フィジオからもう来なくてよいと許しが出たのと、あとやっぱ春だからですよ、きっと。

Black Treacle Wholemeal Rolls

Black treacleまたはdark treacleとは黒くどろっとした黒蜜のようなもので砂糖の精製過程でできるものらしいです。色の薄いtreacleはゴールデンシロップと呼ばれます。
ブラックトリークルを入れると焼きたてはしっとり、冷めてもやわらかいパンができます。
今我が家でブームのキャラメルコンフィチュールを塗っておやつにパクリですよ。

キャラメルジャムって感じで、決して甘すぎずおいしいです。

パンにブラックトリークルを加えるというのは実は珍しいことでもなんでもないようなのですが、私がそれを覚えたのはロレイン・パスカルのソーダブレッドを作った時。彼女のレシピで作ったソーダブレッドはなるほどとてもおいしかったのです。

このブラックトリークルロール(と名付けた)、粉の20%くらいを全粒粉にしてます。味に奥ゆきが出る気がします。

スモークサーモンと焼きブロッコリのまぜ御飯

まず生姜の炊き込み御飯を作り、焼いたブロッコリとスモークサーモンを混ぜ込むだけ。
最後に黒胡椒を挽いて、炒り胡麻をふって出来上がり。
これは玄米と麦をまぜて炊いたものですが、白米でもおいしいです。
たっぷりの生姜と焼いて香ばしくしたブロッコリがごはんに実に合う。
これに使うスモークサーモンは出来るだけドライな出来上がりのものをおすすめしたいです。

Monday 15 April 2013

O Wheelie Bin, Where Art Thou?

毎週月曜日はごみの日。
一般ごみとリサイクルごみがそれぞれ隔週で回収されます。

車輪のついたBin(ごみ箱)を回収ポイントまで引っ張って行くのは息子の役目だけど、今朝は悠長に寝ている彼の代わりに夫がやってくれたようです。
私はごみ箱の車輪が立てるガラガラガラという音で覚醒。
夫は本当に働き者。毎回毎回、使用したマキネッタを次に使うまで洗わないところもある彼だけど、大目にみてあげよう。

ところで今朝は朝から強風が吹きまくっています。
たった今、誰かのごみ箱が凄まじい音を立てて袋小路を走り降りてゆくのが聞こえました。
あーあ、持ち主は後で風にさらわれてしまったビンちゃんを探し求めるんだろうなあ。
だから私も含めて多くの家では自分に割り当てられたbinにハウスナンバーをペンキで(またはなんらかの方法で)書いておくのです。

私もそろそろ我が家のビンちゃんを撤収してこよう。

ビンよ、汝はいずこに?

などと途方にくれなくてもいいように。


Saturday 13 April 2013

キャメルチーノ?

駱駝乳は普通に飲まれているの?

駱駝乳入りチョコレートの記事でこんな素朴な疑問が浮上しました。

答えは、はい、飲まれているらしいです。
アラブ首長国連邦ではスーパーで駱駝乳が買えるそうです。

その他、私なりに調べてみてわかったことは、駱駝乳を貴重な栄養源として昔から常食にしてきた人々にベドウィン族やソマリアの遊牧民がいること、駱駝が牛などと違ってローコストで生産性の高い家畜であること、駱駝乳の健康効果が注目をされていること、またケニヤなどの東アフリカの国々やアジアの一部ではすでに商業的な成功を収めていること、世界的にもその生産量は予想以上で、ビジネスとしての可能性が期待されていることなどです。

スーパーフードなどともうたわれるキャメルミルクですが、難点があるとすればその味なんだそうで、「ちょっぴりケモノっぽいらしい」とは茶助の談です。
でもドバイではメニューにキャメルラテなど載っているカフェもあるらしいし、チョコレートだって普通の味でしたよ。

参考ウェブサイト
ウィキペディア
カラチのとある"ミルクバー"
ドバイのカフェ
ガーディアン記事
Youtubeのクリップ
駱駝乳の生産量

Wednesday 10 April 2013

Chives and Goat's Cheese Swirly Scones


チャイブと山羊のチーズを巻き込んだ、うずまき型の甘くないスコーンです。

Anna Olsonという人がテレビで作っていたSavoury Spiral SconesのアイディアだけパクってまねてJamie Oliverのレシピをもとに作りました。スコーンのレシピはいろいろ試したけれどもジェイミーのが一番好みに合うので。(とはいえ、材料や分量など変えているので別物になっちゃってますが。) 生地の準備ができたら麺棒で伸ばし、好みのフィリングを広げ、それを巻き寿司みたいに巻いて適当なサイズに切って焼くだけ。
アナさんはクリームチーズににんにくとディルを混ぜたものをフィリングにしていました。
うちはディルのようなハーブがあんまり得意でない人がいるので最初はリコッタチーズと黒胡椒のフィリングで試してみたのですが、イマイチな味・・。
2回目のこれは、チャイブが存在感があって塩辛いチーズによく合います。パルメザンチーズやペコリーノでもよさそう。

たっぷりのバタビアレタスのサラダとスモークサーモンとともに朝ごはんに。

この切り落とし部分のようく燻製されたスモークサーモンはうちの定番でして、生姜の玄米炊き込みご飯に香ばしく焼いたブロッコリーとこのサーモンをさっくり混ぜ合わせ、炒り胡麻をぱらりとふりかけて食してもとてもおいしいのです。

Monday 8 April 2013

ピッツェッタディナー

ピッツェッタ3種。
アヒルの有機卵とほうれん草のピッツェッタ
ブロッコリーとパンプキンシードのピッツェッタ
チョリソーとミニトマトのピッツェッタ

Wednesday 3 April 2013

全粒粉スパゲッティ・イン・サルサ

ビゴリ・イン・サルサというヴェネチアの郷土料理があるらしいのだけど、ビゴリというパスタの代わりに全粒粉のスパゲッティを、足りない玉葱の代わりに先週配達してもらったヴェジボックスにたくさん入っていたエシャロットを、白ワインの代わりに純米酒を使いました。 アンチョビだけはいつも戸棚に常備してあるのだ。
エシャロットと玉葱の味を比べようと、切りながら生をつまんで食べてみたらとても辛かった。ちょっと喉が痛いです。
”蕎麦が大好物なんだから全粒粉パスタもいけそうなものなのに”、などと言ったら繊細さにかけるかもしれないのですが、夫には全粒粉のパスタはあまり歓迎されません。(ちなみに彼は、パンはブラウン派で玄米も大好き)でもこのこっくりしたソースなら感嘆の「うーーーん(ハート)」が出るかもしれない。
実際ビゴリというパスタはこのソースとの組み合わせでしか食べないのだとか。
とろとろになるまでじっくり炒めた玉葱とアンチョビの旨みとバターのこくが風味の強い全粒粉のスパゲッティと好相性。
うーーーん、うまい。

ある日のお昼ごはんでした。

Tuesday 2 April 2013

ペリカンブックス

特別にめぐったりするほどではないけれど、よさそうな古本屋さんがあるとつい入ってみたくなります。
一歩足を踏み入れると黴の匂いが鼻をつき、ひとつのジャンルで各部屋が埋め尽くされ、あらゆる本が天井までうず高く積み上げられているような貫禄のある古本屋さんもいいけれど、わりと小さくて棚という棚をすみずみまで見てまわっても1時間程しかかからないような、小さなお店が好きです。

このヴァージニア・ウルフのエッセイ集は、古本のみを扱うそんな小さなチャリティーショップで見つけました。オックスファムでなら2ポンドするような本も、ここだと99ペンスで買えてしまうのと、品揃えがおもしろいのでとくに読む本に困っていなくても近くを通ると必ず立ち寄ってしまいます。写真のものは背の上部が破れているし、全体的に変色も激しい上に表紙にえんぴつ書きがあったりして決して状態のいいものではないのですが、そこがまた魅力なのですね、古本というものは。それにウルフのエッセイ集なんて一般の書店では見かけないので、ぜひ読んでみたくて手に取りました。

ペリカンブックスはペンギンブックスが1937年から1984年まで出版していた、一般教養書を中心とするシリーズです。今回買ったものは1944年の出版、なんと戦時中に刷られたものなのですね。
中扉にこんな印刷が。
この頃は裏表紙に広告が印刷されていたようです。

戦時中は一定のページ数以上の本の出版に制限があったそうですが、紙質もいかにもで、表紙でさえも薄く、ペラペラです。大切に扱わないとバラバラになってしまいそう。
古本のコレクターでもなく、普段なら「辞書とペーパーバックは読みこんでページに折り目なんかがいっぱいついてる方がいいのだ」が信念(?)の私でも、二度と出会えるかどうかわからない古い書物は大事に、大事に、日焼けしないように、お姫様扱い。
読んでいるうちにいつの間にか眠ってしまうようなベッドタイムの読書用にはできません。じゃないと朝、私の頭の下敷きになり、表紙が破れたペリカンブックス発見。。。なんて悲しいことになりかねないですから。