Saturday, 29 January 2011

ルパン三世の気持ち

ゴッホのWheat Field Cypressesが見たくてナショナルギャラリーを訪れたのですが、芸術にとんと無知な私、ナショナルギャラリーがあんなに広くてあんなにたくさんの絵画を展示していると知らずに行きました。
一枚一枚の絵にじっくり時間をかけてしまうのでとうてい2、3時間では見きれず、やっと4分の1ほど見たところで閉館になってしまい、後ろ髪引かれる思いで建物を出ました。
テート・ブリテンでも同じ。
素晴らしい絵画があちらにもこちらにも。
やはり半分も見ないうちに次の目的地に行かねばならなくなり、残念でした。

しかしそれにしても、絵画の力というのはまるで磁石のようです。
例え前知識がなくても、力のある絵はあっちから呼んで来るので、私はそちらにふらふらと行ってその魅力に思う存分ひたるだけ。
ゴッホの作品は期待通り、磁力があり、いつまで見ていても飽きませんでした。
逆に、テートに展示してあるミレーのオフィーリアは、ずっと憧れていて楽しみにしていたのに、実物は「あれっ?」と拍子抜けするようなものでした。
色はきれいだし、ファンが多いのもわかるんだけど、生で見るとまるでハムレットの宣伝用ポスターとして描かれたかのような薄っぺらさしか感じることができなかった。
なんというか深みに欠けているように私には感じられました。

素晴らしい絵画というのは実際に見ると、その思わぬ力に圧倒されます。だからあんなに価値があるのだな、と納得します。
ゴーギャンやダ・ヴィンチ、それからルソーの作品、それから思ってもみなかったけれどターナーの作品などは前を通るとついつい立ち止まって長く見てしまいました。。
しかし今回もっとも印象に残ったのはウィリアム・ブレイクの版画でしょう。
テート・ブリテンにある数々の作品、本当に素晴らしかった。
今思い出しただけでも感動が蘇ってきます。
あの色、緻密さ、その想像力、あー、イギリス来た甲斐があったって、この3年近くで初めて思いました。
そして生まれて初めて、ルパン三世の気持ちが理解できました。
あれらの絵が自分の家にあったらどんなにいいだろ。
一枚でいいから、自分のものにしたいって気持ち、わかっちゃいましたよルパン。

Friday, 28 January 2011

ノスタルジック

息子は、この頃よく彼の叔母とメールのやりとりをしているらしいです。

「ねー、レミオロメンの粉雪って曲知っとる?秋桜おばちゃんがCDコピーしてやるって。」

ほとんど日本のポップスは聴かない私ですが、この曲は知っています。
当時私の生徒だった男の子が、レミオロメンの粉雪って曲すごくいいとばい、と言ってCDを貸してくれたのです。

なのでこの曲を聴くと彼のことを思い出します。
彼の妹も私の担当の生徒だったので、彼ら二人と彼らのお母さんのことまで思い出します。



ぐおっ。
なんだこれ。
なんだかせつなくなってきた。

Thursday, 27 January 2011

ザ・コージ~その後~

”コージ”って”麹”のこと?

違います、”工事”なんです。

あれから週が替わってしまいましたが、まだ完了しておりません、キッチンとバスルームの工事。

「あの人はglazierじゃなかったよ、joinerだった。で、ドアを交換した時に崩れた壁は彼の手に負えないから、来週plastererが来るらしい。そのあと三菱さん(英国人・仮名)が来てペンキを塗る段取りになってるって。」
と、大家さん代理からメールを受け取った夫。

あ、そう。
joinerでもplastererでも誰でもいいからドアや窓の開閉するたびにポロポロ崩れてくる壁を早くどうにかして下さいませ。

そして昨日、夕方近くに約束の時間より1時間早くplastererさん二人がやって来ました。
ドアまわりの壁のことしか聞いていないと言う彼らに、ちょっと演技をしてバスルームのえぐれたところまで塗ってもらった計算高いラッキーな私。
私は女優。。。