Friday 22 January 2010

ツマミを英語に

BBCのキャスターFiona Bruceは読書家らしいですが、『私にとってはtrashを読むことはマクドナルドのハンバーガーを食べることに似ているの。食べ終わっても満たされない気持ちが残るだけ。』なのだそうです。
よくわかるその気持ち。
私もそんな本を読んでしまった時は、その内容の薄っぺらさ、陳腐さに「これに丸2日を費やしてしまった・・。」と虚しい気持ちにさせられ、どよん・・・となります。
映画ならどんな駄作を見てもこうはならないのに、本だとどうしてこうも気分が暗くなるのでしょう?
最近読んだのもまさにそんな本。
ですが、その中で一箇所だけ印象に残った部分が。

主人公は関西出身で東京に馴染めずにいるのですが、ある下町の定食屋に行くようになり、そこの料理人が作る料理のおいしさに心をなごませ、癒しを見出します。
焼き魚や野菜の炊き合わせなど、素朴でも「ほんとうにうまい」料理を出すその店はなかなか繁盛しているようです。
ある日、その食堂を手伝う娘が日本橋に鰹節を買いに出かけます。

ここなんです、私が魅かれたのは。
わざわざ鰹節を買いに電車で日本橋まで行くというところが、その料理人がいかに材料にこだわっているかを表している気がして。
小さな町の食堂でそんな味を出せるところを見つけて主人公が幸せを感じるのも無理はないなあ、その食堂の料理はさぞおいしいんだろうなあ。。。と想像が膨らみました。
我が家でもおいしいダシで作ったお味噌汁や新鮮な焼き鯖があると
家族の「おいしいっ!」がお世辞ではなく本気と書いてマジになります。

余談ですが、「うまみ」という言葉は英語でも”umami”です。
津波も英語で”tsunami”ですよね。
ならばいっそのことツマミも”tsumami”にならないかしら。

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