辛口かもしれません、今日のワタクシ。
息子に 『喰い倒れ担当、略して”喰いタン”』と呼ばれるからにはシャキーンと箸をかざして食い気たっぷりの記事ばかりでいきたいものですが、人間、考える葦でもありますからいろいろあるのです。
* * *
来客のときたまたまかけていたヨーヨー・マの弾くバッハのCDを客人が気に入り、夫は彼女にも同じCDをプレゼントすることにした。
それは私がとても気に入っているもので、彼女がそれを気に入ってくれて、さしもの我が低きボタン鼻も内心高々であったけれど、その鼻にすぐさま皺を寄せることになった。
”Yeah, it's nice music. Very relaxing, isn't it?”
と夫が言ったからである。
ここではっきり言いたい。
”nice”や”relaxing”なんて他に言いようがない時に使う言葉である。
旅先がrelaxingだったとか、人物がniceとか言うのはまあいいとして、音楽にniceやrelaxingなんて、絶対言わない方がいい。私は職場で全然趣味じゃない服やなんだかよくわからない美術品に対して「素敵じゃない?」と同意を求められたとき、いつもIt's niceと軽く言ってすませておくほどだ。(ごめん、マネージャー)本当に好きならbeautifulとかbrilliantとかstunningとか、せめて”It's good.”や”I like it.”と言う。
なんでもかんでもナイスナイスって、ワンセンテンスに5回くらいlikeを使う語彙の乏しい若者じゃあるまいし。いちいちエクスクラメーションマークのつく文章みたいで気持ち悪い。
結局そのCDはその日見つけることができなかったので夫は客人のためにコピーを作ってあげたのだが、その間私が威嚇する猫のようにシャーッ、フーッと密かに背中の毛を逆立てているのも知らずにさらにniceを連発していた。
* * *
あ~、ちょっとすっきり。
いつもなら後で本人に言うところだけど、このことは私の胸におさめておくことにしました。
いや、村上春樹氏の奥さんみたいに日記に記しておいてもよかったかもしれないな。
Thursday, 10 June 2010
Tuesday, 8 June 2010
心に残るおべんとう
義父と彼の新妻(ふふふ)が帰るその日、彼らのためにpacked lunchを用意しました。
おそらくホテルで遅めの朝食を食べてくる二人は満腹のためランチは電車の乗り換えの時にでも食べることになるだろう、と夫と私で同じことを考えていたのでした。
2人とも特別変わったものなどは好まないであろうためシンプルにハムとレタスのサンドイッチに食べやすくカットしたフルーツ、冷たい方がおいしいから保冷材も入れて、その他おやつも何種類か入れました。(WalkersのTeriyaki flavourのcrispsも入れてちょっぴり日本の味を演出・・か?) ごくごく簡単な”遠足のお弁当”のようなもの。
しかしプラットフォームで電車を待つ間にそれを渡した時の2人の喜びようといったら、それは予想だにしないほどでした。ハグとキスの嵐。その後もテクスト(携帯のショートメッセージのことです)や電話でとてもおいしかった、very delicately doneなどと、賛辞をおしまない義父達に、私達は喜んでもらえてよかったと胸を撫で下ろしたのでした。
そこでふと思い出したのが、最後に誰かに作ってもらったお弁当のこと。
それは渡英前にビザを申請するため大阪まで出向いた時でした。
息子と2人で行ったのですが、母が移動中買わなくてもよいようにと、お弁当を持たせてくれたのです。
おむすび二つとあとおかずや漬物が入っていたのですがおかずの内容は忘れてしまいました。
でも食べながら、「ああおいしいなぁ」とじんわりとしたものを感じていたことははっきり覚えています。
あれが私の、「一番心に残るおいしいお弁当」だったな。
お料理は愛情というけれど、お料理は技術ですと「100文字レシピ」で川津幸子さんが言っていて、彼女のいわんとするところもわかるのです。そうです、技術は大事です、もちろんですとも。
でも結局のところ、食べる人のことを思いやった料理や相手の喜ぶものをと心を配ったものほど心にしみいる味というのはないのではないかと思うんだなぁ。。。
電子画のぱたりと途絶えたこの電信日誌に
「字ばっかりでめんどくせーなー」
とお思いの御仁もいるやもしれませぬ。
しかし拙者、そのようなことはおかまいなしに次は『心に残る贈り物』のことを書く所存でござる。
(この口調、一度始まるととまらないのでござる)
おそらくホテルで遅めの朝食を食べてくる二人は満腹のためランチは電車の乗り換えの時にでも食べることになるだろう、と夫と私で同じことを考えていたのでした。
2人とも特別変わったものなどは好まないであろうためシンプルにハムとレタスのサンドイッチに食べやすくカットしたフルーツ、冷たい方がおいしいから保冷材も入れて、その他おやつも何種類か入れました。(WalkersのTeriyaki flavourのcrispsも入れてちょっぴり日本の味を演出・・か?) ごくごく簡単な”遠足のお弁当”のようなもの。
しかしプラットフォームで電車を待つ間にそれを渡した時の2人の喜びようといったら、それは予想だにしないほどでした。ハグとキスの嵐。その後もテクスト(携帯のショートメッセージのことです)や電話でとてもおいしかった、very delicately doneなどと、賛辞をおしまない義父達に、私達は喜んでもらえてよかったと胸を撫で下ろしたのでした。
そこでふと思い出したのが、最後に誰かに作ってもらったお弁当のこと。
それは渡英前にビザを申請するため大阪まで出向いた時でした。
息子と2人で行ったのですが、母が移動中買わなくてもよいようにと、お弁当を持たせてくれたのです。
おむすび二つとあとおかずや漬物が入っていたのですがおかずの内容は忘れてしまいました。
でも食べながら、「ああおいしいなぁ」とじんわりとしたものを感じていたことははっきり覚えています。
あれが私の、「一番心に残るおいしいお弁当」だったな。
お料理は愛情というけれど、お料理は技術ですと「100文字レシピ」で川津幸子さんが言っていて、彼女のいわんとするところもわかるのです。そうです、技術は大事です、もちろんですとも。
でも結局のところ、食べる人のことを思いやった料理や相手の喜ぶものをと心を配ったものほど心にしみいる味というのはないのではないかと思うんだなぁ。。。
電子画のぱたりと途絶えたこの電信日誌に
「字ばっかりでめんどくせーなー」
とお思いの御仁もいるやもしれませぬ。
しかし拙者、そのようなことはおかまいなしに次は『心に残る贈り物』のことを書く所存でござる。
(この口調、一度始まるととまらないのでござる)
Saturday, 5 June 2010
休暇のはなし
ここ数日間、義父達が私達を訪ねて来てくれていました。
義父の奥さんとはこんなに長い時間一緒に過ごしたことがなかったので、彼女のことを知るいい機会になりました。私のこともある程度こんな感じ(ぼやっとしているとか、実は辛口だとか)だとわかってもらえたろうと思います。
よく話しました。話しすぎて、もう途中から文法が怪しくなっていた私。
昔カナダ人の同僚が、ずっと外国人(この場合日本人なのですが)に英語を教えていると自分の英語があやしくなってきて授業中にI likes me my beerなどと言ってしまうと笑っていたのだけれど、私は義父の奥さん相手にI thinks buy him no toyなんて舌がもつれそうでした。いや、実際もつれていたに違いない。
観光なぞしているうちはよかったのだけれど、3日目ともなると話題も乏しくなってきたので自分の好きな分野で話しをすすめた所、彼女がJane Austinのファンだということがわかりました。
Jane Austin! 読んだことはないけれど、彼女のイメージにこんなにぴったりな作家がいるだろうかと内心指をパチンを鳴らしていました。私もいつかPride and Prejudiceを読んでみようと思っていたので話はなかなか盛り上がりました。
まわりで義理の家族と相性がよくなくて、という話をたまに聞きます。
その点私は幸運かもしれません。みな善良で心が広く温かい人柄で、会うたびに温かい気持ちにしてくれ、エネルギーをくれます。
しかしそれでもやはり、年に何度か会うくらいが私にはちょうどよいかな、と思います。
リベラルな私と茶助に保守的な義父とその妻。
時々会うからこそ、見解の相違に注目するよりも、共通点を見つけて喜ぶことができるんじゃないか、、、と自分を知っているのでそう思います。(干渉されるのが大の苦手で本来は集団行動が得意ではないときているし・・・)
カメラ、相変わらず壊れたまんま。
キゲンがいいときは動いてくれます。
ホリデーの写真も、義父たちのために料理したスンバラシイ(ふっ・・)夕食も撮らずじまい。
今度からペイントのソフトを使って挿絵でも描くかな。。。(うそ、うそです)
義父の奥さんとはこんなに長い時間一緒に過ごしたことがなかったので、彼女のことを知るいい機会になりました。私のこともある程度こんな感じ(ぼやっとしているとか、実は辛口だとか)だとわかってもらえたろうと思います。
よく話しました。話しすぎて、もう途中から文法が怪しくなっていた私。
昔カナダ人の同僚が、ずっと外国人(この場合日本人なのですが)に英語を教えていると自分の英語があやしくなってきて授業中にI likes me my beerなどと言ってしまうと笑っていたのだけれど、私は義父の奥さん相手にI thinks buy him no toyなんて舌がもつれそうでした。いや、実際もつれていたに違いない。
観光なぞしているうちはよかったのだけれど、3日目ともなると話題も乏しくなってきたので自分の好きな分野で話しをすすめた所、彼女がJane Austinのファンだということがわかりました。
Jane Austin! 読んだことはないけれど、彼女のイメージにこんなにぴったりな作家がいるだろうかと内心指をパチンを鳴らしていました。私もいつかPride and Prejudiceを読んでみようと思っていたので話はなかなか盛り上がりました。
まわりで義理の家族と相性がよくなくて、という話をたまに聞きます。
その点私は幸運かもしれません。みな善良で心が広く温かい人柄で、会うたびに温かい気持ちにしてくれ、エネルギーをくれます。
しかしそれでもやはり、年に何度か会うくらいが私にはちょうどよいかな、と思います。
リベラルな私と茶助に保守的な義父とその妻。
時々会うからこそ、見解の相違に注目するよりも、共通点を見つけて喜ぶことができるんじゃないか、、、と自分を知っているのでそう思います。(干渉されるのが大の苦手で本来は集団行動が得意ではないときているし・・・)
カメラ、相変わらず壊れたまんま。
キゲンがいいときは動いてくれます。
ホリデーの写真も、義父たちのために料理したスンバラシイ(ふっ・・)夕食も撮らずじまい。
今度からペイントのソフトを使って挿絵でも描くかな。。。(うそ、うそです)
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