Thursday, 10 June 2010

辛いです

辛口かもしれません、今日のワタクシ。
息子に 『喰い倒れ担当、略して”喰いタン”』と呼ばれるからにはシャキーンと箸をかざして食い気たっぷりの記事ばかりでいきたいものですが、人間、考える葦でもありますからいろいろあるのです。

 * * *  

来客のときたまたまかけていたヨーヨー・マの弾くバッハのCDを客人が気に入り、夫は彼女にも同じCDをプレゼントすることにした。
それは私がとても気に入っているもので、彼女がそれを気に入ってくれて、さしもの我が低きボタン鼻も内心高々であったけれど、その鼻にすぐさま皺を寄せることになった。
”Yeah, it's nice music. Very relaxing, isn't it?”
と夫が言ったからである。

ここではっきり言いたい。
”nice”や”relaxing”なんて他に言いようがない時に使う言葉である。
旅先がrelaxingだったとか、人物がniceとか言うのはまあいいとして、音楽にniceやrelaxingなんて、絶対言わない方がいい。私は職場で全然趣味じゃない服やなんだかよくわからない美術品に対して「素敵じゃない?」と同意を求められたとき、いつもIt's niceと軽く言ってすませておくほどだ。(ごめん、マネージャー)本当に好きならbeautifulとかbrilliantとかstunningとか、せめて”It's good.”や”I like it.”と言う。
なんでもかんでもナイスナイスって、ワンセンテンスに5回くらいlikeを使う語彙の乏しい若者じゃあるまいし。いちいちエクスクラメーションマークのつく文章みたいで気持ち悪い。

結局そのCDはその日見つけることができなかったので夫は客人のためにコピーを作ってあげたのだが、その間私が威嚇する猫のようにシャーッ、フーッと密かに背中の毛を逆立てているのも知らずにさらにniceを連発していた。

 * * * 

あ~、ちょっとすっきり。
いつもなら後で本人に言うところだけど、このことは私の胸におさめておくことにしました。
いや、村上春樹氏の奥さんみたいに日記に記しておいてもよかったかもしれないな。

2 comments:

しんさん said...

こんにちは、梅*さん。

毛を逆立てて一生懸命威嚇している梅*さんに 申し訳ないとは思いつつ、ついついクスっ^^
私にもあります。
音楽に対してだけとは限りませんが、『癒し』のひと言で片付けられると 『それで終わるなよ・・・』と心の中でつぶやきます。

音楽・人・本・お部屋のインテリアからカーテン・その他諸々。
“癒し系”・・・一時ほどではありませんが、なにからなにまで“癒し系”。
そぉか・・・皆 そんなに切羽詰まっていたのね、なんて。

素敵な言葉なのに、乱用されすぎて軽いイメージがついてしまった『癒し』・・・domperignonにも似た運命。

読書家なので 語彙は豊富なハズなのに、日常会話の語彙力に欠ける王子。
何を見ても 『すごいぃ~!!』で片付けるので、その度私の突っ込みが鋭く入ります。

梅*さんの素敵な一面をまた知ってしまいました。
ブログって素敵ですね。

梅*(Ume*) said...

しんさん、こんにちは。

しんさんもでしたか。
私も一時の『癒し系』の乱用には辟易していました。
コメントを読みながら、ぶんぶん首を縦に振って頷いちゃいましたよ。

”素敵な言葉なのに乱用されすぎて・・”
しんさんがこう書いて下さるまで忘れていました、『癒し』だって本当は素敵な言葉だということを。

やっぱりしんさんって大人だわ、素敵だわ、とファンである私は再認識してしまったのでした。

(それにしても・・・
時には優しく、時には厳しく、
しかし常に変わらぬ
しんさんの王子への愛情・・
なのにコミカルなことが多く
『野菜もりもり』を読んで
つい笑ってしまうのです^^;)