Tuesday 31 July 2012

パイロシルのソースパン

ずっと前にチャリティーショップで見つけたソースパン。
このガラスのような陶器のような質感、20数年前に愛用していた透明ガラスのふたのついた白くて四角いお鍋にそっくり。
最近この質感のお鍋あまり見ないからヴィンテージかなと思っていたら、6月に見たMoonrise Kingdomの中でこの柄のパーコレーターが出てきたので、やはりちょび古アイテムのようです。

バックスタンプは”PYROSIL”とあり、オランダ製。
こちらのサイトによるとパイレックスの生みの親、米コーニング社の製品”コーニングウェア”の別名で、この柄はブルーコーンフラワーと呼ばれているそう。
コーニング社が自国で生産して輸出していましたが、1960年代にはオランダに工場が建てられ、ヨーロッパ市場向けの商品が生産開始されました(工場はのちにフランスに移転)。

イギリスではオールドパイレックスでおなじみのJames A.Joblingによって販売されていたようで、そういえばこのお鍋には見覚えのある王冠マークがついています。

日本ではパイロセラムと呼ばれていたようですね。日本のパイレックス製造ライセンスを持つ岩城硝子によって日本でも製造販売されていたようなので、私が使っていたあの四角いお鍋もそうだったのかもしれません。

この超耐熱のガラスはNASAのスペースシャトルに使われるガラスを開発したコーニング社ならではの技術で、冷蔵庫から出して直火で使っても大丈夫なのです。
このシリーズの計量カップが欲しいなと思ってときどきeBayをチェックしてみますが、お値段が・・・。
このソースパンは私が買ったときすごくきれいな状態でしかも£1.99だったのに、12ポンドって何ー!?と物欲にケチ心が勝つのでいまだに購入にいたっていません。

たまにこうして毛糸を煮て染めたり・・・はしていませんが、ミルクを温めたりレバーを甘辛く煮たりと、少量の調理に活躍してくれるかわいいやつです。

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