Monday 16 August 2010

ヤローども

ある日の食卓。
何の話題からそうなったのか思い出せないのですが、茶助が何かジェスチャーで示したのを
「何よそれ。」
と半ば退屈して言った私に
「銃にサイレンサーを装着するところだよ。」
とあきれて言う彼。
「知るわけないでしょ、そんなの。」
とフンとする私。
「女はこれだからな。男なら誰だって知ってるよ。麻呂でさえ知ってるって。」
「知るわけな・い・で・す。そんな風に育ててないんだから。」
そこにタイミングよく現れる息子。
「麻呂、これなんだ?」
と私にしたのと同じジェスチャーをする夫。

「サイレンサー。」

・・・・・・。
絶句。

答えたね?
まるで1+1は2に決まってんじゃんって感じであっさりと。

勝ち誇ったように私を見る野郎その①。
白けた顔の野郎その②。

なんでそんなこと知ってんでしょうか、その②ってば?
このつぶや記のように私の主義でこう育ててきたはずなのに。

オスというのはそういう生き物なのかな。

ふと、故・アンソニー・ミンゲラの"Cold Mountain"でのこのシーンを思い出しました。
Rubyの台詞が胸をつく。

Sunday 15 August 2010

ドライココナッツラム


予定通りにできました。
でもベンガル風茄子のヨーグルト和えは不本意な出来だったので、画像の端っこに。
”ぐるぐるロティ”には先日買ったギー(ghee)を使いました。
ごはんはイタリア産の短粒種。
しんさんを真似してキャラウェイシードをかけてみました。
うん、いいですねえ。

ドライココナツラムはなんというか、ずっと前に食べたマトンの煮込みのよう(なルックス)だけど、うんとやわらかくてローストしたココナッツの風味がきいていました。

さて、もう週末も終わり。
これからしばらくまた忙しくなります。
ばりばりやるぞー、ばりばり。

すいか

八百屋さんの店頭で、すいかが£2だったので、試しに買ってみました。
大きさはバスケットボールぐらい。
なかなかりっぱです。
今朝ブランチのデザートに切ってみました。

甘い。
悪くない。いやおいしい。
しかしすいかには涼しすぎる気候なり。

金曜日に月曜のランチまでの献立をすべてたててお買い物も済ませておいたので、材料を買いに走る必要がなく、献立に忠実に作るだけ。
あとは映画をみたり、読書をしたり、麻呂とトランプでスピードをやったりして過ごしています。
茶助は相変わらず休日も仕事。なのに洗い物もしてくれたりする働き者。
がんばれ夫、残り1ヶ月がんばれ。

今夜はドライココナッツラム、ベンガル風茄子のヨーグルト和え、あと私が勝手に”ぐるぐるロティ”と呼んでいるフラットブレッドを作る予定。(でも面倒くさくなったらナンにするかも)

茄子、どうしてイギリスでは年中高いのかなぁ?
今年はトマトも旬になってもちっとも値段が下がらなくて残念。
しかも去年の方がうーんと香りもよくておいしかった。

まぁぼやいても仕方ないさね。

Saturday 14 August 2010

休日のブランチ


焼きたてのスコーンに、クロテッドクリームと自家製の苺ジャム。
濃厚なミルクがたっぷりはいった紅茶とともにブランチ。

こんなゆったりした土曜日が愛しい。
息子の夏休み、ばんざい!ってか。

Thursday 12 August 2010

そういえば作ってなかった


ウチで朝食にジャムを食べるのは通常夫だけです。
それでも去年の夏はまめに旬の果物を煮てジャムを作りました。
おかげで数ヶ月、市販のジャムとは無縁の生活。

市販のものを一瓶買うお値段で二瓶できてしまうというのも
ありがたいのですが、自家製ジャムのよいところは
なんといっても、好みの甘さに調節できるところでしょうか。
イギリスの一般的なジャムのレシピで使用される砂糖の量は私の度肝を抜くほど。
でも1年以上保存したいのならともかく、作ってせいぜい1ヶ月以内には空になるのだから
お砂糖は少なくしてもよいはず。
というわけで、果物にもよりますが、一瓶分の量にほんの数匙程度しか入れません。
出来上がるのはソースとジャムの中間くらいのもの。
とろとろ、という感じ。

そういえば今夏はまだ作っていなかったっけ。
ふと思い立って先週苺とブルーベリーのジャムをこさえました。
家中が甘い香りに包まれて、息子が花の蜜を吸いにきたマルハナバチのようにほわほわと台所に入ってきました。

ちなみに後ろには家主さんが早速設置してくれた新しいオーブンがうつっています。
慣れるためにスコーン、ソーダブレッド、ムサカなどなど作ってみましたが、うん、いい感じ。
前のとは違ってレシピ通りの温度設定でOKなのがいいわ。

Sunday 8 August 2010

心弾むお買い物

忙しい、忙しいと過ごしているうちに、ふと気づけば8月。
去年同様、曇りがちで変わりやすいお天気が続いております。
夏?夏は6月で終わったのかもしれない。。。
でも歩き回るにはちょうどよい気候です。
たくさん歩く時は少し肌寒いくらいがよいのです。

昨日は夫が用事で出かけるのにつきあって、大学の図書館とアジア系のお店の多いエリアに出かけました。
「バスの1日乗車券を買うから、たいして歩かないよ。」
というこのイギリス人の言葉を鵜呑みにしてちょっと踵のある靴を履いて出た私は、数時間後、足が痛くて無口になっておりました。
おそらく多くのイギリス人がそうではないかと思うのですが、彼らはよく歩く。
そして私の夫も放っておくとどこまでも歩く。
「あ、あのー、バスは。。。」
とちょっと引きつる私の顔を見て
「おお、そうだね、ここからバスに乗ろうか。」
。。。。
しくしくしく。。。。。

何はともあれ、用事を済ませてパキスタン人の店主(私にはインド系の御主人としかわからないのですが、夫曰く読んでいた新聞がウルドゥ語ーだったと)がゆったりとかまえているお店で久しぶりにいろんな食材を買うことができた私は足の痛みなど忘れましたよ。
これが買ったものの一部です。
さあご覧下さい、この地味ィィな色あいの画(え)を。

真ん中上から時計回りにギー、タマリンドペースト、ジャガリー、もう1個ジャガリー、黒カルダモン。
これまで代用品で済ませていた料理も、今度はきちんと材料を揃えて作ることができます。
例えばギーはレンズ豆のカレーで使いますし、タマリンドは鯖カレーに、それからジャガリーはカシューナッツカレーjaggeryはサトウキビを原料とするものと椰子の樹液を原料とするもの両方あるようです。今回買ったものはパームシュガーです)やくるみのお菓子に、黒カルダモンはヒマラヤンラムカレーに。
おおっ、なんかわくわくしてきた!

さて、日本文学も多少置いてある図書館では嬉し楽しと迷った末、5冊選んで夫に借りてもらいました。
彼の目が「いくらなんでもこんなに読めるのか?」と言いたげだったのには気づかないふりを。
和書なんて売ってない田舎暮らしなので、その微々たるコレクションでさえも宝の山に見えて仕方ないのだ。
その中でも一番の収穫は林芙美子集です。「放浪記」、「浮雲」、「清貧の書」他たっぷり収録されており、フルコース料理なみです。
あ、三島由紀夫集も借りました。
初・ミシマです。
金閣寺、読みますよー。