Friday 15 July 2011

ひよこ豆粉

近所のイタリアンデリは小さなお店だけれどその小さな店舗の中にいろいろなものがところ狭しと売っている。
パスタやハム、チーズやオイル、アンチョビやバルサミコ酢など、イタリアンの食材はもちろん、自家製(イタリア人のご主人とイングリッシュの奥さんの夫婦経営)のパスタディッシュ、パスタソース、地元の老舗紅茶&コーヒー店のコーヒーの粉、すぐ近くに店舗をかまえているパン屋さんのパンも売っている。ミルクや卵だって地元産のものだ。
私がそこでよく買うのはチーズ類で、パルメザンチーズなどは同じ値段のスーパーのものよりも断然風味がよい。量り売りなので
「200グラムほど下さい。」
と最初は重さで注文していたのだけれど、いつも、
「これくらいでいい?」
と厚みで聞き返されるので、次第に私も手で「これくらい」と示すようになった。

余談だけど、去年なくなった茶助の祖母、エイミーおばあちゃんは、お肉やさんで例えばラムのどこそこを1ポンド(約454グラム)頂戴と注文し、肉屋の主人が塊を量りにのせ、
「えーと、1.25ポンドになるね。いいかい?」
などと言おうものなら、
”Did I say 1.25 pound?”(あたしが1.25ポンド欲しいって言ったかい?)
とクールに受け、主人にきっちり1ポンドの肉を包ませていたそうだ。
「あ、いいわよ~もちろん。」って売る側の言いなりになりがちなこの辺りのミドルクラスの買い物客を見るにつけ、そんなエイミーおばあちゃんのエピソードを思い出す。

さて、そのイタリアンデリで最近私がよく買うのがパコラ。
パコラはインディアンフードでフリッターというか、天ぷらというか、そんな感じのものだ。
Youtubeで作り方を見たけれど、かき揚げと言ってもいいかもしれない。
どうやらひと口にパコラと言っても地方によって、または家庭によって名前も材料も変わってくるようだ。Bahjiと呼ばれているのも見たことあるけれど、パコラの別名なのかな?(そこは詳しそうなmimimoriさんに聞いてみたい。)

デリのご主人にそのパコラも自家製なのかと聞いたら、あるインド人家族から仕入れていると言う。
「私インド料理大好きなんです。」
と言ったら
「僕もなんだ!」
と太陽のように明るく同意した。イタリア人でインド料理好きの人、そんなにはいないんじゃないだろうか。

デリで買うパコラはグリーンピースが入っていて、ふかふかしている。
おそらくaloo pakoraと呼ばれるものではないだろうか?
あまりに気に入ったので自分でも作ってみたくなり、gram flourを買ってきた。
グラムフラワーとはひよこ豆粉で、ヴィーガン料理では粉と同量の水を加えて卵の代わりに使われたりするそうだ。その使い方もおもしろそう。いずれ焼き菓子などに使ってみたいな。ひよこ豆粉はたんぱく質を豊富に含む上グルテンを含まないので、ヴィーガンで小麦アレルギーの人にもOKな食材だ。
Indian Food Made Easyのレシピを見つけたので、まずはそのレシピで作ってみよう。

4 comments:

mimiromi said...

ひよこ豆粉(ベサン粉)私も愛用してま〜す。
揚げ物は、マサラ味にすると、美味しいですよね?

梅* said...

mimimoriさん
ですよね、やっぱり(笑)
私はまだこの粉を使って料理していないのですが、ウェブで見つけたパコラのレシピの材料にはガラムマサラとタンドーリマサラが入ってます。
作るのがとっても楽しみです♪

mimiromi said...

梅さん、今頃ここにコメントするとは・・・笑

よく見たら、この袋のデザインが余りに可愛らしくて。。。
日本で売っている粉の袋の、なんと味気ないデザイン。
こういうのを選ぶのは、イギリス人のセンスなのか、
それともインド人? あるいは、たまたまなのか?

これだと捨てられないかも、私。

梅* said...

mimiromiさん、古い記事へのコメントも大歓迎ですよ。
これかわいいですよね!
輸入品だからインドのかな?今度確かめてみますね。
確かにこちらでは米より粉物の食文化だから粉の種類も豊富ならパッケージもさまざまです。
同じくらいの品質であればデザインのかわいい方を選んでしまうかも。

この間なんてマッチをジャケ買いしちゃいましたよ~(笑)